【Mobile World Congress 2013】
初のFirefox OS搭載機、「ZTE Open」が注目を集めるZTEブース
(2013/2/28 09:00)
ZTEは最新のスマートフォンを展示している。Mobile World Congress初日に発表されたばかりの「ZTE Gran Memo」と「ZTE Open」も展示されていた。
ZTE Grand Memoは5.7インチディスプレイを搭載するAndroid端末。最新のクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 800」や2GBメモリ、13メガカメラを搭載するハイエンド端末となっている。展示されていたZTE Grand Memoには、ZTEがカスタマイズしたオリジナルのホームアプリも搭載されていた。このホームアプリのユーザーインターフェイスは、画面の任意の位置にバックキーなどの操作に使うソフトウェアボタンをオーバーレイで配置でき、大画面の端末でも使いやすくなっている。このほかにもキーボードを左右のどちらかに寄せる機能など、片手で利用しやすくする機能も搭載されている。
ZTE Grand Memoは第2四半期に中国で、第3四半期に欧米で発売される予定。
「ZTE Open」は、Mozillaが開発している「Firefox OS」を初めて採用するスマートフォン。この夏にスペインやラテンアメリカでTelefonicaが販売する予定。スペックは低めで、主に若年層や安価なスマートフォンを求める層をターゲットとしている。
本体のデザインは丸みを帯びたもので、前面にはタッチセンサー型のホームボタンがあり、側面には電源ボタンと音量ボタン、上面に電源ボタンがある。ディスプレイは3.5インチ(ハーフVGA)、サイズは114×62×12.5mmと、最近のスマートフォンと比較すると小さめ。プロセッサはクアルコムのMSM7225Aで、システムメモリは256MB、ストレージは512MB、バッテリは1200mAh。3.2メガのカメラや802.11a/b/g/nのWi-Fi、Bluetooth 2.1+EDR、GPS、FMラジオなども搭載する。
Firefox OSは、HTML5などWebの標準技術をベースとしており、アプリもWebのようにHTML5で記述されるのが特徴。UIはタッチスクリーンのディスプレイ上でアイコンなどをタップして操作するというもので、AndroidやiOSなどほかのスマートフォンと大きな違いはなかった。ホーム画面は、時計などが表示される1ページ目の左側に検索画面があり、右側にはアプリなどのアイコンが並ぶようになっている。
ZTE Openは、日本での発売予定はないが、展示機で試したところ、本誌Webページを日本語で表示させることができた。一方、試した端末では、メニュー言語は英語(アメリカ)とスペイン語、ポルトガル語(ブラジル)しか用意されておらず、文字入力キーボードもアルファベット系のものしか用意されていなかった。
Firefox OSという新しいプラットフォームを搭載するだけに、来場者の注目を集めていたが、ZTEブース内での展示数は限られていて、数少ない実機ごとに複数の来場者が集まる形になっていた。また、ZTE Openの説明はMozillaのスタッフが担当することが多く、Firefox OSへの細かい質問やプレスによる取材はMozillaブースへ、と案内された。逆にMozillaブースでは、ZTEブースを上回る数のZTE Openを使ってFirefox OSのデモが行なわれていた。