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進化が止まらない「arrows Alpha」、“分解して”わかった耐久性の秘密とユーザーに寄り添う生成AI機能をチェック!

 2025年夏に発売されたFCNTのAndroidスマートフォン「arrows Alpha」。FCNTといえば富士通時代から30年も携帯電話端末を開発・販売し続けてきた日本のメーカーだが、長い歴史をもつFCNTの端末のなかでも「arrows Alphaはもっともよくできた端末」と評されるほど、つくりがよく、日本人にマッチしたスマートフォンに仕上がっている。

 その「arrows Alpha」が2025年11月25日に大幅アップデート。同機のAI機能がいっそう強化された。通知や録音データの要約といった日常生活をサポートする新機能が容易に扱えるようになり、さらに便利で使いやすいスマートフォンへと進化した。

 もちろん「arrows Alpha」登場当初から注目を集めていた「米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)23項目をクリアした堅牢性」はそのまま。外見のスマートさ、プロダクトとしてのの美しさ、そういったエレガントさがあるにも関わらず、サバイバルにも耐えられるような「強さ」をまとった最新スマートフォンなのだ。

手触りがよく使い心地もいい、本当に強いの?

 そんな「arrows Alpha」の実機に触れる機会を得た。もちろん最新のアップデートが施された「AI性能も尖らせた端末」としての「arrows Alpha」。それを試用してみた。

 実際に手に取るとわかる、こう、上品で、もっと言えば華奢で繊細な雰囲気の外観と質感が印象的な「arrows Alpha」。……これで「米国国防総省の調達基準をクリアした堅牢性」があるというのが、ちょっと信じがたい。

 だが、その堅牢性を示す動画を見ると「なにこれ?」と驚くレベルの耐久性を備えた端末だということがよくわかる。ちなみに動画は「arrows Alpha 耐久性試験」として端末の落下試験、防水試験、ねじり試験、圧迫・曲げ試験、衝撃試験、コネクタこじり試験、電源キー打鍵試験の合計8本が公開されている。

 これらの動画、「arrows Alpha」の「強さ」を実感すべく、ぜひご覧いただきたい。のだが、けっこう衝撃的な映像で、たとえば「圧迫・曲げ」試験を見ると「あーっちょっ、ダメそんなに曲げちゃだめ〜」という痛々しい気分になる。「ねじり試験」など見ると「そんなにネジったらチップとか回路とか壊れちゃう〜」みたいな。でも試験後の「arrows Alpha」は傷も不具合も全然なくて使える状態なのであった。

研究室に潜入、エンジニアに分解してもらう!

FCNTの研究室に潜入

 しかしそういった「堅牢性」はどうして備わったのだろう? そんな疑問を少しでも解消するために、FCNTのエンジニアが「arrows Alpha」を分解・内部構造や堅牢性のツボを紹介してくれることになった。なお、今回は分解に際して十分な知識と経験を持ったエンジニアの手によって行われている。皆様は絶対にマネしないでいただきたい!

 まず本体の背面のパネルを外す作業から始まった。背面パネルを外すため、パネルを固定した両面テープを剥がすために、本体を60℃くらいに加熱してゆくというが……えっスマートフォンをそんなに熱しちゃうのって……? だが「arrows Alpha」は猛暑などの高温環境下でも問題なく使える耐久性を備えているから大丈夫。

 具体的にはMIL規格に準拠した試験として、「70℃で連続4時間の保管」や「温度が30〜60℃まで変化する環境下での保管」、「60℃で連続4時間の動作」、「温度32~49℃まで変化を3サイクル動作」などの環境試験で問題ないことを確認しているとのこと。まあその温度だとユーザーのほうが倒れてしまいそうだが、「arrows Alpha」にはそういった耐久性がある。

「arrows Alpha」の分解の始まり。まずは「arrows Alpha」の背面のカバー部分を外していく
背面カバーは本体の金属製筐体に両面テープで接着されている。そのテープを剥がれやすくするため、「arrows Alpha」本体を丸ごと加熱していく。「arrows Alpha」はバッテリーを含めて高温下での保管や使用ができるよう設計されているので、この程度なら加熱しても問題はないという
※分解時に注意すべきポイントについて、十分な知識を備えたエンジニアによるものなので、絶対にマネはしないでください
十分に加熱したあとは、背面パネルを徐々に開いていく。加熱したからといってすぐに開くようなものではなく、この作業だけで10分近い時間がかかっている。背面パネルに隙間ができたら、そこにギターのピックを差し込む。「専用の治具もありますが、ギターのピックがいちばん使いやすいです(笑)」とエンジニア氏
背面パネルがある程度剥がれたら、より力を込められるツールで一気に剥がしていく。両面テープの密着力・接着力が非常に強いため、相当な力を込めてもなかなか背面パネルの剥離に至らない
「両面テープは筐体とパネルの間に2〜3mm程度の幅で貼ってあります」とのこと。金属の筐体の両面テープが貼られる箇所は微細な凸凹加工がされており、接着剤が触れる面積を最大限に増やしているため、僅かな接着剤でも強靱な接着力が生まれるそう
筐体とパネルには破断された両面テープが残っている。触れてみると「擦れば取れるくらいの接着力」だが、筐体とパネルを密着させて独自の治具で圧着させてあるので、「通常ではまず剥がれない」とのこと。背面パネル1枚をとっても、独自の設計・技術・ノウハウが盛り込まれ、「arrows Alpha」の耐久性のひとつを支えていることがわかる

 さらに「arrows Alpha」の分解が続く。そのようすを見ていると、「arrows Alpha」の多くの部分がネジ止めではなく接着や圧着となっている。「最近のスマートフォンってネジとかあまり使わないのかな?」と単純な疑問を持ったが、じつはそういう組み立て方が「arrows Alpha」の堅牢性や耐久性につながっていることがわかってきた。

「arrows Alpha」の分解が続く。カメラモジュールを覆っていたレンズの部分が取り除かれたが、これも両面テープで接着してあった
分解を進める途中で、ようやくネジを外す様子が。筐体にネジ止めされているメインのチップなどのモジュールを外す工程だ
ときにはモジュールをグイッと引っ張って外そうとする。こんな曲げ方をしてもモジュール上の回路が壊れることはまずないという。そういう設計にしてあり、それも「arrows Alpha」の「強さ」に直結する大きな要素だそうだ
10本程度のネジを除去して外れたモジュールの下から現れたのは、黒い熱伝導シート。こういったパーツにより、モジュールが発した熱をスマートフォン内部全体に伝えていくという。スマートフォンの表や裏、それから側面を使って効率良く冷却していくのだそうだ
熱伝導シートを外すとバッテリーやモジュール同士を接続するフレキシブルケーブルが現れた。フレキシブルケーブルを複数本に分けることで、さまざまな衝撃や歪みから接点の接触不良をより起きにくくしてあるとのこと
外したモジュールの裏側。フレキシブルケーブルはケーブルとモジュールの接点を押し当てているだけで、それを押し当てているのがこういったモジュール部分。ネジ止めのモジュールによりフレキシブルケーブル接点に圧をかけ、振動や歪みがあっても接点が離れないようにしているそうだ。ケーブルの本数や本体の歪みなどは、設計時に高度なシミュレーションによって計算され、最適化されたケーブル本数や接点位置などが求められて「arrows Alpha」が設計されるとのこと
モジュールなどには、ところどころに白いケミカルのようなものが塗ってある。これはモジュール間などの熱伝導性を高める材料。熱をどう外へと逃がすかが、スマートフォン設計にとって非常に重要なポイントで、とりわけ高温下などの耐久性が高い「arrows Alpha」の場合、設計においての最重要項目のひとつとなっているそうだ
分解が進むと、「arrows Alpha」の中身はモジュールが多く、数えられるほどの部品(モジュール)で構成されていることがわかる。また外部に露出するモジュールは、それ自体が防水設計のモジュールになっているのはもちろん、筐体内に水などが侵入しないよう精密なパッキンのようなパーツで防水措置が施されている。ちなみに、「arrows Alpha」のSIMトレイ兼microSDカードトレイは、爪先でスロットから引き出せる「簡単にSIMやSDカードの交換ができるトレイ」だが、この部分も独自のパッキン的パーツにより完全な防水が実現されている
左手が持つ小さな黒いパーツはスピーカーモジュール。外部に音を出す必要があるので、スピーカーがセットされる筐体部分には特殊なフィルターで防水処置が施されている
まだ分解は続く。今度は「arrows Alpha」の表側、ディスプレイ部分を外す。この場合もまた、「arrows Alpha」全体を加熱し、ディスプレイを固定した両面テープを剥がしやすくする。本体は70℃くらいまで加熱される
本体裏面パネルよりもさらに剥がしにくいディスプレイ部分。エンジニアの手に加えて別のスタッフの手も加わって分解作業が行われる。なお、分解を行う必要があるセクションには筐体を固定したりディスプレイを均等に引き上げるような専用治具がある。今回は「どのくらい分解しにくいか」=「どのくらい耐久性が高いか」を知るために、あえて専用治具を使わない分解実演を見せてもらった
ディスプレイを固定している両面テープの一部がようやく剥がれ始めた。すかさずにギターのピックを差し込んで隙間をあけ、両面テープをやはりピックによって破断していく
ディスプレイ部を剥がした状態。「arrows Alpha」のディスプレイスペックは、約6.4インチ、縦2670×横1200ピクセルのSuper HDディスプレイで、デバイスは有機ELだ。実際のそれは、表面を薄いガラスが覆っているものの、有機EL自体はフィルムのような薄さだった。こんなに薄いデバイスがあんなに明るく鮮明かつカラフルに光るなんて! という印象
ディスプレイとバッテリーの間からは黒い熱伝導シートと真鍮色の「ベイパーチャンバー」が現れた
「べーパーチャンバー」とは、内部に空間がある放熱部品で、内部に液体を封入することにより、その液体が気化・凝固をくり返しながら移動して、発熱源から外部に熱を放出するという部品。熱伝導シートと同様に広い面積がある部品だ
「arrows Alpha」から取り出したベイパーチャンバー。少し丈夫なアルミホイルといった感触の、極薄の部品だった。自作PCなどのベイパーチャンバーはある程度大きく厚みもあるが、「arrows Alpha」のベイパーチャンバーは目を疑うほど薄い。この内部に空間があり、液体が封入されていて、スマートフォンの熱を放熱するとは、にわかに信じがたい。しかしこのベイパーチャンバーとその実装方法は「arrows Alpha」の非常に高い放熱性能を支える要ともいえる革新的なテクノロジーのひとつだという
分解完了。意外なほど少ないパーツとネジにより構成されている。このように多角的にシンプルな構成とすることが、端末をより強靱にできる方法であり、価格の抑制にも非常に重要なのだそうだ。使用後の端末の廃棄処理を容易にすることにもつながり、環境問題への配慮がうかがえる

 「arrows Alpha」の分解を間近でみることで、「arrows Alpha」の耐久性の高さをより理解することができた。また、エンジニアの話を聞くほどに「そこまで徹底してこだわって設計しているのか!」と驚かされるばかりだった。

 分解終了後、実際の耐久性試験も見せてもらえることになった。まさか落下? ねじり? まさにソレを見せてもらった。

こちらが「ねじり試験」を行う装置。既に「arrows Alpha」がセットされている
装置の操作パネル近くには「arrows Alpha」に加わっている「ねじっている力」が表示されている
「arrows Alpha」がねじられていく! 間近で見ていると「arrows Alpha」がミシミシと音を立てるように端末が歪んでいく、という感じ。実際はミシミシという音などしないが、明らかに「arrows Alpha」が歪んでいて、見ていてハラハラしてくる
続いて落下試験。1.5mの高さからコンクリートの上へと「arrows Alpha」を落下させる
単に落下させるのではなく、あらゆる方向から落下させても「arrows Alpha」に問題が生じないかテストする
装置に「arrows Alpha」を吸着(吸盤表面を減圧して吸着)させ、その後、一気に1.5mを落下させる
落下の瞬間は一瞬で撮影チャンスを逃したが、落下後の「arrows Alpha」は無傷・問題なく動作していた

 なお、「arrows Alpha」は、画面が下になって落下などしてもディスプレイ表面を傷付きにくすることと、落下の衝撃を効率よく逃がすために、ディスプレイ側の四隅が僅かに盛り上がっている。言われないと気付かないくらいの僅かな形状だが、この形状も「arrows Alpha」の耐久性を大きく高めているポイントとなっている。

耐久性と安さだけじゃない、中身もしっかり詰まっているarrows Alphaの魅力

 上記のような分解をしつつの耐久性説明、それから内部に盛り込まれた製造技術の説明で、やはり「arrows Alpha」は安いんだなぁと改めて思った筆者である。なぜなら「arrows Alpha」は、日本のスマートフォンメーカーの老舗FCNTの端末なのに、その実勢価格は8万円台だから。

 前述のような極めて高い耐久性があり、一見すると上品で美しい端末だが、中身は非常に高いスペックを備えたほとんどハイエンドと言える端末。スペックなどの細部を見ていくと、さらなる「arrows Alpha」の抜け目なさが見えてくる。

 具体的には、メモリー容量(RAM)12GB/ストレージ容量(ROM)512GBと大容量。チップセットは高性能で3Dゲームも余裕でこなせる「Dimensity 8350 Extreme」採用している。

 また、生体認証は指紋認証と顔認証両対応で、もちろんおサイフケータイにも対応(NFCにも対応)。SIMはnanoSIM/eSIM両対応(nanoSIM+eSIMまたはeSIM×2)で、SIMトレイ裏面には2TBまでのmicroSDXCメモリーカードが入れられる。このあたりも抜け目ナシ。

 さらにはバッテリー容量が5000mAhもあり、「arrows Alpha」自体の省電力性能もあって最長2日間バッテリーがもつ。充電については、1%から100%までの充電が約35分で完了する。オマケに、最大90W出力のPD対応USB充電器まで付属する。

 もうこういう部分を追っていくだけで、筆者は「arrows Alpha」を買いたくなっている。足りない要素が全然ない。だが、まだ、「安いと思う理由」がある。

 それは「arrows Alpha」のユーザビリティ。とりわけ日本人にとっては「触れればすぐわかる使いやすさ」を実現している機能・性能を多々備えているのだ。

 たとえば「FASTフィンガーランチャー」。指紋認証によるロック解除と同時に使い始めたいアプリを登録しておけば、ロック解除の瞬間に登録アプリを起動できるという機能だ。

 具体的には、ロック解除したい指の指紋と起動させたいアプリを登録しておくと、指にあわせてロック解除し即登録したアプリが起動するというもの。

 たとえば、決済用アプリを登録しておけば、ポケットから「arrows Alpha」を取り出したど同時にロック解除して決済アプリ使用、ということができる。少し使い慣れると、ポケットから「arrows Alpha」を出すそのモーションでボタンに触れれば、ポケットから出した「arrows Alpha」が既に決済アプリで決済できる状態になっていたりする。

 また、「FASTフィンガーランチャー」のもうひとつのモードであるランチャーモードを使えば、「1つの指に複数(4つまで)アプリを登録」できる。この場合はロック解除とともに自動的にランチャー表示がなされ、起動したいアプリをすぐ選べる状態になる。

 もうひとつ、頻繁に“これはいい!”を感じられるのが「Exlider」機能。本体右側面の電源ボタン(指紋センサー)を使う機能で、指で上下になぞると画面スクロールができ、ダブルタップをすると表示の拡大ができるというものだ。

 たとえば、電車内などで立ったまま&片手で吊革を掴んでのWebブラウジングで、軽く電源ボタンをタップするとExlider機能の操作アイコンが表示、その状態で電源ボタンに触れて上下に動かせば画面スクロール、ダブルタップをすれば表示拡大という操作ができる。SNSアプリでもスクロール、ダブルタップで拡大でき、日々の生活に役立つ機能だ。

 ほかにも、画面端から指をスライドさせるとランチャーが表示される「スライドランチャー」機能なんかも便利。よりスムーズ&スマートに端末を利用できるarrowsシリーズならではの機能だ。

 そんな感じで、「arrows Alpha」には豊富な「操作性を高める機能・性能・デバイスが搭載されている。それら多くは日本人ユーザーに焦点を当てて生み出されたもので、実際に使ってみると「やっぱり日本の端末はイイなぁ!」と喜べる。

アップデートでAI機能がさらに進化

 AIによる省力化が多くの人に注目されている。「AIに任せられることは任せて、人間は大切な時間をもっと有効に活用しよう!」といった方向だが、「arrows Alpha」の「arrows AI」もそんなAI活用を強くサポートしてくれる。

 たとえば「arrows Alpha」の「arrows AI」は、自分好みのAIへと自由にカスタマイズしいける。カスタマイズといっても難しい操作は必要無く、「自分の好みをAIに言う」だけでAIがどんどんユーザーを学習。好きな食べ物、好きな音楽、好きな映画、好きな作家、好きな状況などなど、AIに伝えるほどに、AIの回答結果が「ユーザーの好みに合わせたもの」になっていく。AIへの「好みなどの伝達」は、キーボード入力でも音声入力でも可能だ。

 「arrows AI」にはいろいろなことをリクエストできる。簡単なところで、「この近くでオススメの飲食店ある?」と訊くと、人気レストランやリーズナブルな飲食店などを多数挙げてくれる。さらに、上記のようにユーザーの好みを学習させておけば、「人気レストランでも“ユーザーの好みと思われない店”は提示しない」など、よりスマートな回答を期待できる。たとえば、「arrows AI」に「お寿司が好き」「お刺身も好き」などと自分の好みを教えておけば、ざっくりと「近くでオススメの飲食店は?」と訊いた場合、寿司店や日本料理店などをまず提示してくれるようになる、というイメージ。普通のAIって、いろいろ答えてくれるものの、提示される回答が多すぎ長すぎということがある。一方で「arrows Alpha」の「arrows AI」の場合はユーザーの好みなどをよく心得たAIとなるので、こちらが雑なリクエストをしても「そう、それを知りたかった!」という痒いトコロに手が届く端的な回答だけが得られるというわけだ。

 なお、「arrows AI」に実装されているのは「Perplexity」と「Copilot」の二刀流の検索エンジン系AI。用途に合わせてAIを切り換えて情報を出力してくれるので、自分の好みを教えることも合わせて、より的確な情報を受け取れる。

 たとえば、検索に強みを持つPerplexityを活用すれば、Web検索をより発展させることも可能。Web検索画面から「arrows AI」を起動し、Perplexityで指示すると、検索結果をもとに新しい視点やキーワードが提案される。自分では思いつかなかった新しい視点が広がり、知識を深めたり探究心が広がったりする機能だ。

 ちなみに、筆者が実際に「arrows AI」を使ってみて便利だと感じたのは、溜まった通知の要約。具体的には、複数のアプリに届いた未読のメッセージなどを整理・要約し、手短に伝えてくれるというAI機能だ。単に各メッセージを要約するだけではなく、同一人物からのメッセージなど連絡はまとめて要約してくれるといったあたり、AIアシスタントとして非常に有能だと感じた。

 ほかにも、音声録音の文字起こしと要約とか、画像生成AIとして手軽に使えることなど、「arrows AI」はいつも携帯するデバイスで思い立ったときに“ボタン1つで”すぐ簡単に使えるAIアシスタントとして、なにかと便利で楽しい。最初から「arrows Alpha」に備わっているAI機能なので、別途アプリをダウンロードする必要無く使い始められる手軽さも好印象だ。

販路拡大、さらに手に取りやすいスマホへ

 もしかしたら、「arrows Alpha」を非常にお得に買えるチャンスかもしれない。高性能なのに意外なほど安価な「arrows Alpha」を、さらに安くお得に買えるかも!?

 というのも、2025年11月に楽天モバイルから「arrows Alpha」が発売された。価格設定も魅力的で、一括払い価格は6万9900円。この端末が7万円で買えるなんて! 筆者も大注目してしまった楽天モバイルの「arrows Alpha」である。

 また、キャンペーンも実施されている。たとえば、楽天モバイルへMNP転入し、かつ、楽天モバイルに初めて申し込むという人は、最大2万6000ポイントがプレゼントされる。一括払い価格は6万9900円から2万6000円が値引きされると考えれば、実質4万3900円で「arrows Alpha」を買うことができてしまう!

 あるいは、楽天モバイルへの申し込みが2回目以降であっても、他社からMNP転入した場合は最大1万6000ポイントがプレゼントされる。この場合、一括払い価格は6万9900円から1万6000円分お得になり、実質5万3900円で「arrows Alpha」を買える!

 また楽天モバイルでは「スマホ下取りサービス」も行っているので、下取りに出すスマートフォンによってはさらなる大きなお得が期待できるかもしれない。ともあれ、「arrows Alpha」を狙っているなら、楽天モバイルを入り口として考えてみるのも大いにアリだろう。

 ほかにも、NTTドコモやMVNOのIIJmio、そしてオープンマーケットモデルとしてFCNTからそれぞれ販売されている。気になる方は是非各社サイトからチェックしてほしい。

長く使えて性能も上々、コスパが高い逸品

 といった感じの「arrows Alpha」。先端的なAIが使える現代的な端末であり、日本人のために作り込まれた機能性も多々持っていて非常に実用的だ。さらにトップクラスの堅牢性があってそう簡単には壊れないし、処理性能的にも十二分な能力を備えている。

 堅牢性があり十分な処理性能があり、もちろんバッテリーを始めとする各構成デバイスの耐久性も十分考慮されてつくられている「arrows Alpha」。結局、こういうつくりの端末は、長期間使えるのだ。そういう端末なのに、実勢価格が意外なほど安い。コストパフォーマンスが非常に高い端末だが、単に安いだけではなく、濃厚な内容を備えた秀逸な1台だと思うので、興味があればぜひジックリとチェックしてみてほしい!