特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】18年前の今日は、NEC初のiショット対応端末「N251i」が発売された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。
N251i

 18年前の2002年10月19日、NTTドコモは、NEC製のカメラ付きiモード(PDC)端末「N251i」を発売しました。

 ドコモの251iシリーズは、メールで画像を送信できるサービス「iショット」に対応した初のシリーズです。当時はカメラ付き携帯電話自体がまだ珍しかったため、251iシリーズはカメラ機能の搭載を示すために新設されたシリーズともいえます。

 N251iは、11万画素のCMOSカメラを搭載。厚さは20mm、重さは約98gと、251iシリーズの中で最も薄く、軽いモデルとして登場しました。文字入力方式には、当時のNECらしく「T9」が採用されていました。

 251iシリーズの他機種では、背面ディスプレイがカラーだったのに対し、N251iはモノクロを採用。自撮り時には、カメラに写る内容が背面ディスプレイで確認できず、カメラレンズの横に鏡が設置されているというのも大きな特徴です。

カメラレンズの横に鏡がついていた

 なお、iショットの開始当初は、すでに同様のサービスを提供していたJ-フォンやauと異なり、メールに画像を直接添付できないため、iモードセンターと異なるサーバー(iショットセンター)を利用する独特な方法が採用されていました。

 画像を送信すると、受け取り側には画像の保存されたURLが送信社のメールアドレスではなく電話番号とともに届くというもので、アップロードされた画像の保存期間は10日間しかなく、画面メモで保存しなければ見れなくなってしまう、というように、画像の扱いにはかなりクセがあったようです。

 余談ですが、「写メ」はJ-フォンの商標なので、iモード端末で写真を送信することを「写メ」とするのは厳密には誤り。携帯電話の識者の前で使用する場合は注意が必要なワードです。