特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2008年8月6日は日本通信の「b-mobile 3G」が発表された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 2008年8月6日は、日本通信がNTTドコモの3Gネットワークとの相互接続を完了、同社のMVNOサービス「b-mobile 3G」のスタートが発表された日です。

 日本通信は1996年に設立された企業。当初はウィルコムのPHS回線で日本初のMVNO事業を開始しました。ドコモやKDDI、ソフトバンクなどのMNOのように自社でネットワークを整備するわけではなく、少資本で参入でき低廉な料金で通信サービスを提供するさきがけとなりました。

 当初提供されたサービスは、「hours150」という端末代金と150時間分の通信時間込みで3万9900円のプラン。端末はUSBに接続するドングルタイプです。このときはまだ現在のような音声通話は提供されていませんでした。

 日本通信 代表取締役社長の三田聖二氏(当時)は「キャリアが頂点に立つ日本の携帯ビジネスは長く続かない」とコメントしており、閉鎖的な市場を開放したい考えが伺えます。

 このときから10年以上が経過した今、日本通信に続くMVNOの数は増え、SIMロックフリー端末が広く流通する世の中になりました。たしかに携帯電話を取り巻く環境は大きく変わったと言えそうです。5Gやその次ではどのような変革が巻き起こるのでしょうか。ぜひ期待したいところですね。