特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】人工レザーで質感アップ、ドコモの「DOLCE」が発売された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 15年前の2005年8月5日、NTTドコモから「DOLCE」という携帯電話が発売されました。その特徴は、レザーを外装に用いたこと。

 シャープ製の携帯電話で、そのレザーはクラレと共同開発した人工皮革。レザーの手触り、質感を再現しつつ、携帯電話のボディ形状にあわせた加工に工夫が凝らされたことが、当時のインタビューでもよくわかります。

 2005年8月2日に開催された発表会もファッションショーのような雰囲気。確か会場は代官山だったような記憶が……。

 ケースを使う文化が広がったスマートフォンでは、人工レザーを採用するケースの採用のほうが馴染み深いところですが、人工皮革を採用する携帯電話は、今でもたまに登場します。

 DOLCEの開発者インタビューから今も読み取れるのデザインや設計思想は、ユーザーへいかに寄り添うか、携帯電話の存在やたたずまいが日々の生活へどんな価値をもたらすのかなど、ユーザー体験へのアプローチとして、15年経った今も古びていないように思えます。

 携帯電話に込められるデザイン、要素がどんな想いのもとにあるのか、引き続き本誌では、ディープなインタビューをお届けしていきます。