特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2004年の今日、FOMA初のおサイフケータイ対応端末「F900iC」が発売

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 16年前(2004年)の今日、NTTドコモは富士通製のFOMA端末「F900iC」を発売しました。

 F900iCは、FOMA端末としては初のiモード FeliCa(おサイフケータイ)対応端末。2003年に発売された「F900i」をベースにFeliCa機能を搭載した端末で、画面サイズの大型化やオートフォーカス付きのカメラを搭載するなど、ハードウェア面や基本機能も強化されました。

 また、当時の富士通製端末らしくセキュリティ面の機能も大きくアピールされ、指紋認証やによるおサイフケータイのロック機能など、多彩なセキュリティロック機能が搭載されていました。

 ボディカラーはオレンジ、レッド、パープルシルバー、チタンブラックの4色が用意され、地味なカラーの多かったおサイフケータイ対応端末の中で、オレンジやレッドといった明るく目立つカラーバリエーションはひときわ目を引く存在でした。

 おサイフケータイのサービスは2004年7月10日の「P506iC」の発売にあわせて開始され、電子マネー「Edy」など10社のサービスが携帯電話で利用できるようになりました。なお、本命ともいえる「モバイルSuica」はこのスターティングメンバーに含まれておらず、少し遅れて2006年1月28日にドコモやauの限られた端末で提供が開始されました。

 ここ数年ではおサイフケータイを利用しない決済サービスが多数登場してきましたが、サービスが終了したものも含めてコード決済サービスを一通り利用してきた筆者としても、国内で利用するのであれば結局便利なのはおサイフケータイ。おサイフケータイのしくみが今後大きく変わることはないと思いますが、フィーチャーフォンでもおサイフケータイを利用していた筆者として今後もおサイフケータイを応援していきたいところです。