特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】8年前の今日は「Optimus Vu L-06D」の発売日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。
「Optimus Vu L-06D」

 8年前の2012年8月3日、NTTドコモは、5インチディスプレイのAndroidスマートフォン「Optimus Vu L-06D」を発売しました。

 Optimus Vu L-06Dは、アスペクト比が4:3の5インチ(1024×768ピクセル)のIPS液晶ディスプレイを搭載したLGエレクトロニクス製のAndroidスマートフォン。Xiや「NOTTV」(2016年サービス終了)、ワンセグ、おサイフケータイ、防水、赤外線といった機能にも対応していました。

 当時スマートフォンの画面サイズは4インチ程度のものが多く、タブレットは7インチ程度が主流だったため、この中間にあたる5~7インチ程度のスマートフォンは「ファブレット」とも呼ばれていました。いまや大画面のスマートフォンは当たり前のようになってしまいましたが、5インチサイズで電話ができるというだけで、インパクトを感じる(見た目的にも)時代でした。

 アスペクト比は4:3と当時のiPadをはじめとしたタブレット端末と同じ比率を採用していたため、電子書籍(主にコミック)の閲覧利用を大きくアピールしていました。同年8月30日には、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」と本格的にコラボしたモデル「L-06D JOJO」も発売され人気モデルとなりました。

 鉛筆をイメージしたという太いスタイラスペンは本体へ収納できず、ペン先には柔らかい素材のものを採用していたため細かい入力には向かずということもあり、ペン自体の評判はあまり良いものではありませんでした。

「Optimus Vu L-06D」に付属するスタイラスペンの「Rubberdium Pen」

 LGは2012年~2013年にかけてグローバルでハイエンドクラスの「Vu」シリーズを展開し、「Vu 3」(日本未発売)でスタイラスペンが細く本体に収納できるものになりましたが、これが最後のVuシリーズに。その後、ミドルレンジクラスでスタイラスペン内蔵の「Stylus」シリーズが展開され、日本国内でも現在「LG Q Stylus」が販売されています。