特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2016年7月28日、Windows 10 Mobile搭載の「MADOSMA Q601」が発売

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。
「MADOSMA Q601」

 4年前(2016年)の今日、マウスコンピューターはWindows 10 Mobileを搭載する6インチディスプレイのWindowsスマートフォン「MADOSMA Q601」を発売しました。

 チップセットはクアルコムの「Snapdragon 617」(MSM8952)で、メモリ(RAM)は3GB。外部のディスプレイに接続してデスクトップパソコンのように操作できるWindows 10 Mobileの目玉機能「Continuum」にも対応し、外部接続端子はQuick Charge 2.0対応のUSB Type-Cと、当時のトレンドを抑えたモデルであったことは間違いありません。

 アルミフレームの本体や、曲面加工されたフロントガラスなどデザインにもこだわり、今見ても不思議とあまり古さを感じられません。ディスプレイは日本国内のWindows 10 Mobile搭載端末としては最大の6インチを採用していたのも特徴です。

 同機種はモバイル関連イベント「MWC 2016」で発表され、マイクロソフトの開発者向けイベントなどでもたびたび展示されており、対応バンドの異なる海外向けのモデルもラインアップしていたことから、かなり力を入れていたモデルであることがうかがえます。

 Windows 10 Mobileはマイクロソフトとして最後のモバイル向けOSで、2019年12月をもって完全にサポートが終了したことは記憶に新しいです。マイクロソフトは移行先としてAndroidまたはiOSデバイスを案内し、これについて「当社はこれらのプラットフォームやデバイスでMicrosoftのモバイルアプリをサポートすることを余儀なくされています」と記載していたことも一部で話題となりました。

 マイクロソフトはWindows CEベースの「Windows Mobile」から始まり、「Windows Phone」、そして「Windows 10 Mobile」と、“第3のOS”として長らくAndroidやiOSに肩を並べていました。Windows 10 Mobileが撤退したいま、国内で今後この座にたどり着くモバイル向けOSは果たして登場するのか、楽しみなところです。