iPhone駆け込み寺
iPhoneやiPadを売却・譲渡・下取りに出したい! 個人情報を安全に削除するには?
2022年10月15日 06:00
先月、Appleから待望の新製品が発表・発売され、これを期に古いiPhoneやiPadを売却・譲渡・下取りに出したいと考えている人も多いのではないだろうか。そんな時に気になるのが「新しいデバイスへの情報転送」と「古いデバイスからの個人情報の削除」だ。
安全に転送と削除を行うためには、どのような手続きが必要になるのだろうか。「古いiPhoneやiPadがまだ手元にある場合」「iPhoneやiPadがすでに手元にない場合」「AndroidデバイスをAppleに下取りに出す場合」の3つのケースに分けて紹介する。
古いiPhoneやiPadがまだ手元にある場合
まず、新しいデバイスに情報を転送する。新しいiPhoneやiPadが手元にある場合、iOS 11以降であれば、自動的に情報を転送できる。iOS 10以前であれば、iCloudやiTunes、Finderを使って転送する。
次に、必要に応じて古いデバイスから個人情報を削除する。Apple WatchをiPhoneとペアリングしている場合は解除する。デバイスをバックアップし、デバイス用のAppleCareプランに加入している場合は解約する。
iCloud、iTunes Store、App Storeからサインアウトする。
iOS 10.3以降であれば、「設定」→「ユーザ名」の順にタップし、ページ下部の「サインアウト」をタップする。Apple IDのパスワードを入力し、「オフにする」をタップする。
iOS 10.2以前であれば、「設定」→「iCloud」→「サインアウト」の順にタップする。
「サインアウト」を再度選択し、「デバイスから削除」をタップしたら、Apple IDのパスワードを入力する。続いて、「設定」→「iTunes Store と AppStore」→「Apple ID」→「サインアウト」の順に選択する。
他社端末に切り替える場合は、iMessageの登録を解除する。店内での下取りに対応する国や地域のApple Storeで下取りに出す場合は、ここで中断し、デバイスを消去せずにApple Storeで新しいデバイスを受け取る。店内で残りの手順が案内される。オンラインで下取り手続きをした場合は、以下に進む。
「設定」→「一般」→「転送またはデバイスをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」の順に選択する。「デバイスを探す」が有効になっている場合は、Apple ID とパスワードの入力が必要になることがある。eSIMを使っている場合は、プロファイルを消去する選択肢を選ぶ。
デバイスのパスコードまたは機能制限のパスコードの入力画面が表示された場合は、入力し、「デバイスを消去」をタップする。
最後に、契約先の通信事業者に連絡して新しい持ち主にサービスを転送する方法について相談し、信頼できるデバイスのリストから古いデバイスを削除する。
iPhoneやiPadがすでに手元にない場合
新しい持ち主に連絡し、上記の手順でコンテンツと設定を消去してもらう必要がある。
デバイスでiCloudと「デバイスを探す」を使っていた場合は、別のデバイスでiCloud.com/findにサインインするか、「探す」Appを使って該当のデバイスを選択し、「消去」を選択する。そのうえで、「アカウントから削除」を選択する。
上記をどちらも実施できない場合は、Apple IDのパスワードを変更する。この場合、手放したデバイスに保存されている個人情報は削除されないが、新しい持ち主が元の持ち主の情報をiCloudから削除することはできなくなる。
他社端末に切り替える場合は、iMessageの登録を解除する。
Apple Payを使用している場合、iCloud.comでクレジットカードやデビットカードの情報を削除できます。「アカウント設定」→Apple Payを使用しているデバイスを選択する。「Apple Pay」の横の「削除」を選択する。
最後に、信頼できるデバイスのリストから古いデバイスを削除し、AppleCareプランに加入している場合は解約する。
Android デバイスをAppleに下取りに出す場合
データのバックアップ、デバイスの消去、SIMカード・メモリカード・ケース・画面保護シートの取り外しを必ず済ませる必要がある。