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【povo2.0徹底攻略(最終回)】見たいときだけ見て節約、povo2.0のコンテンツトッピング
2021年12月28日 00:00
月額基本料が0円から、複数のトッピングからデータ容量や通話プランを都度追加し自分好みの使い勝手ができると注目を集めているKDDIの「povo2.0」。
本連載ではこれまでにpovo2.0を上手に活用し毎月の料金を抑えるだけでなく、スマートフォンやタブレットの新しい活用方法をご紹介してきた。
そして連載最終回となる今回は、povo2.0の通信以外のトッピングにフォーカスを当てた使い方をご紹介していく。
「今だけ見たい」を叶えてくれる、それが“コンテンツ”トッピング
音楽聴き放題や動画見放題など、月額制のサブスクリプションサービス(以下、サブスク)が人気だ。
筆者も数えるのが嫌になるほど、いろいろなサブスクに加入しているし、都度課金で音楽や動画を購入することもすっかりなくなった。あったとしても数カ月に一度、映画の配信レンタルを購入するくらいだ。
しかし、これだけ多くのサブスクに加入していると、後から出てきたサービスには、なかなか加入しづらくなる。
そんなときに嬉しいのが、povo2.0のコンテンツトッピングだ。
現時点では、スポーツ配信が主の「DAZN」とバーティカルシアターサービスの「smash.」の2種類が、コンテンツトッピングとしてラインアップされている。
一例として「DAZN」を見てみよう。「DAZN」の通常契約は、月額1925円で提供されている。リアルでの観戦に比べれば、比較できないほど割安な価格だし、熱心に応援している競技やチームがあれば、すぐにも契約したくなるだろう。でも、「今日、この試合はなんかちょっと気になるなあ」なんて人にとっては、ちょっと踏みとどまってしまう額かもしれない。
足踏みしてしまう人へ、オススメしたいのが、「povo2.0」のトッピング。視聴期間は7日間に限定されるが、 760円と半額以下 で済むのだ。
もちろん、1日あたりで考えると、月額プランよりも「povo2.0」のトッピングは割高だ。また、「DAZN」では、初回加入で1カ月無料といった特典もある。
だが、「特定の試合だけ見たい」といった使い方であれば、その日だけ、トッピングで加入し、視聴する方が安く済む、というわけだ。
DAZNの主コンテンツであるスポーツの場合、地上波で放送されない試合、録画放送になってしまう試合もスマートフォンや、テレビ画面で楽しめる。「povo2.0」のトッピングだからこと、「これだけ観たい」というちょっとワガママな使い方にマッチするわけで、コンテンツトッピングとしての使い勝手はかなりいい。
もうひとつの「smash.」も、“ここだけしか観られない”というコンテンツが配信されているため、特定の配信作品を見たいだけならコンテンツトッピングでサクッと視聴するのはサブスクとして契約するよりもグッとコストを抑えられる。
さらに嬉しい「データ使い放題」
サブスクを契約すると、音楽や映像といったコンテンツが、聴き放題や見放題になる。しかし、外出して利用する際には、当然のことながら通信してコンテンツを受信することになり、ユーザーが契約している回線のデータ容量が消費されることになる。
映画やドラマといったコンテンツであれば、Wi-Fiでスマホへダウンロードしておくといった使いかたはできるが、スポーツ観戦のように、リアルタイムだからこそ楽しさが数倍増す、といったことを考えると、いつでもどこでも観たくなるもの。
でも、データ消費が気になってしまい、コンテンツは見放題なのに、結局は家に帰ってから視聴する、はたまた、外出先で利用できるWi-Fiスポットを訪れる、といった形で楽しむかもしれない。それはそれで工夫のひとつではあるが、「いつでも見られる」感がちょっと損なわれてしまう。
ところが、「povo2.0」のコンテンツパックでは、有効期限の7日間や24時間という限られた期間であれば、そのコンテンツが見放題となるだけでなく、その時間中、コンテンツトッピングの通信が使い放題になる。
「povo2.0」のSIMを挿したスマートフォンであれば、コンテンツトッピングに加入したら、後はデータ容量を気にせず、そのまま追加したコンテンツを視聴できるのは、ストレスから開放される使い勝手だ。
また、デュアルSIMで利用している場合も、コンテンツトッピングを契約した後、一手間かかるが、データ通信のSIMを「povo2.0」に切り替えればデータ量の消費を気にせず視聴できる。
「povo2.0」のコンテンツトッピングは、前半でご紹介したように「観たいときだけ」契約し、その分、サブスクの利用料をグッと抑えられる。さらに、データ量を気にせず視聴できる特典が付与されることで、実は通信料の面でもかなりおサイフに優しい内容になっているのは、高く評価できる。
コンテンツトッピングのバリエーションが今後増えてくるかは未知数だが、現時点でも、観たい配信があるのなら、あらかじめ「povo2.0」を契約しておく価値はあるだろう。