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【povo2.0徹底攻略 その2】子供向けケータイとして活用する

 基本使用料0円や、多彩なトッピングで自分好みの料金で利用できることで注目を集めるKDDIの新料金プラン「povo2.0」。

 欲しいサービスだけをトッピングで都度追加する仕組みは新しく、上手に使えば通信料を大きく抑えられる。

 そんなpovo2.0を、特にトッピングを上手に使うことでより具体的に「こんな使い方でおトク」や「こう使うと便利」をご紹介していくのが本連載の趣旨だ。

 前回はpovo2.0をメインで使う場合、またはサブで使う場合のおトクな使い方や便利さをご紹介したが、今回は少し変わり種をご紹介する。

子供に持たせる携帯電話にpovo2.0を使う

 毎年、これくらいの時期になると筆者の元に舞い込んでくる相談が「子供のケータイをどうするか」というものだ。

 来春の進級や進学に向け、初めての子供向け携帯電話やスマートフォンの購入、特に毎月の料金やその管理を不安がる声が目立つ。

 今までは「子供向けケータイ向けのプラン」や「15歳以下の割引プラン」をひとつの解としていたが、今年からは「povo2.0がいいんじゃない?」と答えられるため、その理由を以下に紹介していこう。

 まず第一に、povo2.0の基本仕様料が0円なことが挙げられる。

 小学生など「親からの連絡だけ」ならば、維持費はとにかく安い方がいいだろう。子から親への電話連絡が多ければ「5分以内通話かけ放題」のトッピングを追加するといい。それでも毎月の料金はたったの550円だ。

 さらにpovo2.0ではSMSの利用も可能だ。つまり、親から子に電話をかけるだけであれば基本使用料0円から利用でき、テキストでのメッセージのやりとりも可能な破格の回線といえるだろう。

 そして回線がどれだけ魅力的であっても、使う端末を選ぶようでは使い勝手がいいとはいえない。

 もちろんその点も心配はなく、povo2.0は多くのスマートフォンで利用できる。

 具体的には、iPhoneであれば2015年発売のiPhone 6sから、Androidであれば2014年末以降に発売になったau網に対応する多くの機種で利用が可能だ。

 これだけ古い機種から利用できるのであれば、親の機種変更で手元に残った古いスマートフォンや、中古で1万~2万円で購入できるものと組み合わせて使えばいい。

 通信速度は128Kbpsに制限されるが、スマートフォンなのでLINEなどを親子間の連絡に使うこともできるし、たとえばiPhoneであれば「探す」を使うことで、子供の現在地を親のスマホから探したり、ファミリー共有とスクリーンタイムで使用状況を管理することもできる。

 また中学生以上など「15歳以下」くらいが利用する場合もpovo2.0なら、それまで使っていた契約のままデータ量のトッピングを行い利用すればいいだろう。

 この際、povo2.0の回線を管理するアプリは「親のスマホ」に設定することもできる。そうすることで親のスマホからデータ量の残量の確認や追加のトッピングを行えるため、知らぬところでデータを使いすぎている、なんてことを防ぐこともできるだろう。

 なお、中学生くらいを想定し「5分以内通話かけ放題」と「3GBのデータ量のトッピング」を行った場合の月額は1540円。

 15歳以下を対象とした割引プランの多くが1500円前後で3GBのデータ量を含むため、それと同程度の月額で、通話料も安く収められるのはお買得といえるだろう。

 なお、フィルタリングサービスである「あんしんフィルター for au」も、基本料0円の「povo2.0 ベースプラン」へ加入することで利用できる。

 povo2.0はただ安いだけでなく、通信費を抑えつつ、子供向けに持たせるケータイで「欲しいスペック」をしっかりカバーできる、新しい選択肢だ。