レビュー

「Android 12」は、11とどう違う? 主な変更点をチェックしてみた

 グーグルが10月20日に正式配信を開始した、最新OSの「Android 12」。今回のメジャーアップデートでは、「Material You」と呼ばれるコンセプトのもと、デザインが刷新された。また、新たな機能も利用可能になっている。

 配信はまず「Pixel」シリーズ向けに始まっており、年内にはGalaxyなどの端末にも配信される予定。今回は「Pixel 4a」を用いて、「Android 11」からの主な変更点をチェックした。

まずはアップデートを実行

 まずは、手元の「Pixel 4a」でソフトウェアアップデートを実行する。筆者の場合は更新サイズが1.69GBで、Wi-Fi環境でのアップデートは15分~20分程度で完了した。

デザイン

 アップデート後のAndroid 12をチェックすると、やはりデザインが大きく変わったことにすぐ気づく。最もわかりやすいのは通知エリアや「設定」の部分だろう。

 Android 12では表示が大きくなり、視認性がアップした。また、全体的に丸みを帯びたデザインも印象的だ。

通知エリア
Android 11
Android 12
設定
Android 11
Android 12

 ロック画面の時計はAndroid 11のものと比べてかなり大きくなった。現在時刻がひと目でわかるため、ロック画面で時刻をチェックするユーザーにとってはうれしいアップデートかもしれない。

ロック画面
Android 11
Android 12

 そのほか、ホーム画面やアプリ一覧、ホーム画面に追加するウィジェット一覧などにおいても、デザインが変更されているのが見てとれる。

ホーム画面
Android 11
Android 12
アプリ一覧
Android 11
Android 12
ウィジェット
Android 11
Android 12

プライバシーへの配慮

 Android 12では、プライバシーに配慮したさまざまな機能を使うことができるようになった。

プライバシーダッシュボード

 設定の「プライバシー」からアクセスできる「プライバシー ダッシュボード」では、カメラやマイクなどの権限を使用したアプリをチェック可能。わかりやすい円グラフが、ユーザーの直感的な理解をサポートしてくれる。

「正確」と「おおよそ」の2パターンの位置情報

 アプリが用いる位置情報の権限に関して、「正確」「おおよそ」の2パターンが用意されている。ユーザーは、自身の正確な位置をアプリ側に共有したくない場合、「おおよそ」を選ぶことができる。

便利なキャプチャ機能

 Android 12では、画面をキャプチャする機能も強化された。具体的には「全画面スクリーンショット」への対応となる。また、Android 11から引き続き「スクリーンレコーダー」を使用できる。

「全画面スクリーンショット」

 スクリーンショット機能において、全画面のスクリーンショット撮影に対応した。

 通常のスクリーンショットを撮る動作(電源ボタン+音量ボタン下の同時押し)のあとで、「キャプチャ範囲を拡大」という選択肢を押すと、自由に範囲を指定できる。

「スクリーンレコーダー」

 画面上の操作を録画できる「スクリーンレコーダー」は、操作方法を家族と共有したい場合などに役立ちそうな機能だ。デバイスの音声を録音したり、画面上のタップを記録したり、細かい調整にも対応している。

【2021/10/27 12:10】
 記事初出時、「スクリーンレコーダー」がAndroid 12における新機能であるかのように記載しましたが、同機能はAndroid 11ですでに利用可能となっていたものです。お詫びして修正いたします。

 修正に伴い、「全画面スクリーンショット」→「スクリーンレコーダー」というかたちで、紹介順を入れ替えました。

Wi-Fi情報の簡単な共有

 Android 12では、認証済みのWi-Fiネットワーク情報を近くの端末と手軽に共有できる。

 情報を共有するには、「ニアバイシェア」を有効にした状態で「設定」の「ネットワークとインターネット」から「インターネット」を開く。

 その上で、自分が接続しているWi-Fiネットワークの歯車アイコンをタップして「共有」を選び、「ニアバイシェア」を選択する。

【2021/10/28 13:30】
 記事初出時、「QRコードでWi-Fi情報を共有できる」と記載しましたが、これはすでに利用可能となっていた機能で、正しくは「ニアバイシェアでWi-Fi情報を共有できる」です。お詫びして修正いたします。

 修正に伴い、手順の追記とスクリーンショットの差し替えを行いました。

デザインのカスタマイズなど

 デザイン面において、豊富な壁紙が用意されている。壁紙を選んだあとも、「基本の色」から好きなカラーを選ぶことによって、全体の雰囲気を変えることができる。

豊富な壁紙の中から好きなものを選べる
基調となるカラーのカスタマイズも可能

 ちなみに、「設定」の「デバイス情報」から「Android バージョン」へアクセスし、バージョンの数字を複数回タップするとアクセスできるイースターエッグは、”ある操作“によってAndroidバージョンの「12」が表示される。どのような操作が条件になっているかは、いろいろな操作を試してぜひ発見してほしい。

イースターエッグ
Android 11
Android 12