みんなのケータイ
「Android 12」のプレビュー版が初登場、新機能はまだないけど画面には細かい変化も
【Pixel 4a】
2021年3月2日 06:00
「Android 12」の開発者向けプレビュー版「Android 12 Developer Preview 1(DP1)」が2月19日に公開されたので、手持ちのPixel 4aにインストールしてみました。
世間ではようやくAndroid 11のアップデートが始まったという端末も多いですが、次期バージョンへの準備はすぐに始まります。新バージョンに向けた対応に追われるアプリ開発者様には頭が上がりません。
開発者向けプレビュー版は、アプリやWebサイトの開発者が動作やAPIを確認するために提供されるため、一般ユーザーの利用や日常的な利用は想定されていません。DP1を導入できる端末は、Pixel 3/3 XL以降のPixelシリーズとなっています。
実際に利用するにはシステムファイルのイメージを手動で端末に書き込む必要があるため、一般向けのベータ版よりも導入に手間がかかります。なお、OTA(Over the Air)経由で簡単にアップデートを適用できるベータ版は、5月にリリースされる見込みです。
Android 12 DP1の導入には、WebブラウザーだけでスマートフォンにAndroid OSのイメージファイルを書き込める「Android Flash Tool」を利用しました。
Windows環境で初めて利用する場合は、OEM USBドライバーソフトをインストールする必要があります。ほかにもあらかじめADB(Android Debug Bridge)を停止するなど、いくつか注意点も存在します。
OSイメージのインストール自体は、画面の指示に従って操作すれば勝手に完了してしまいます。ブートローダーのアンロックというものを行う際に本体のボタン操作は行いますが、これ以外は画面を見ているだけで終わります。今はもうOSイメージの書き換えに自分でコマンドを打ち込む必要もなくなってしまったのか……と、こんなに簡単に導入できることに驚くばかりです。
まだプレビュー版なので、Android 12の新機能を完全に利用できるわけではありませんが、直接目に見える範囲での変更点もいくつか確認できました。
通知エリアに表示されるアイコンが全体的に大きくなりました。Android 12の新機能として、通知エリアのデザイン変更はすでに案内されています。今後、Android 12を対象としたアプリでは、通知エリアのデザイン変更が可能なエリアが限定されるようになり、通知エリアのデザインがほかのアプリと統一されるようです。
設定の各項目を見ると、ヘッダー部分とコンテンツ領域で色分けされています。また、これまでよりも大きなトグルスイッチが表示されたり、全体的に青みがかったカラーリングに変更されていました。
今回インストールしたDP1は基本的には開発者向けのバージョンなので、これ以外にはほぼ目立った新機能はありません。これからだんだんと機能が追加されていく様子を体験できるというのは、先行バージョンの楽しみとも言えます。
数カ月待てばベータ版が登場するはずですが、筆者のようにベータ版を待ちきれず、余っている端末や開発用の端末が手元にあるという方は、自己責任でAndroid 12の雰囲気を楽しんでみるのもよいかもしれません。