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「Android 12」ベータに見る、スマホの進化の明日はどこだ!?

【Pixel 4a(5G)】

左:Android 11のAQUOS sense5G、右:Android 12ベータインストール済みのPixel 4a(5G)

 Android 12のパブリックベータ版がグーグルのスマートフォンであるPixelシリーズやシャープ、ASUSなどの一部機種向けに公開されはじめています。もちろん、実用用途ではなく、テスト用に公開するのでみなさん不具合があったら教えてね、という目的で提供されているもの。ですので、これをもって“次期Androidの出来不出来をうんぬん”することは決してできないわけです。

 しかしながら、Androidの次期バージョンに込められた狙いや意図、描かれている未来ですとかそういうモノが、使ってみれば伝わってくるはず……と思い、筆者も自分のスマートフォンにインストールしてみました。

 さぁて、少し未来のスマートフォン(のOS)はどんな姿なのか。

GoogleのAndroid次期リリース改善協力依頼ページ。ベータ版であり、デバイスの正常な動作を阻害するエラーや欠陥が含まれているおそれがあること等の注意事項が記されている

 ちなみに筆者の手持ちの持っている端末の中ではPixel 4a(5G)がAndroid 12パブリックベータ版の適応対象でした。AQUOS Sense5Gも持っているのですが、私の持つキャリア版ではなくSIMフリー版のみみたいです。

 インストール方法は簡単で、通信経由(OTA)で行えます。ベータ版のインストールだよご注意あれかし、という内容の警告はもちろん表示されますが、それ以外は、通常のAndroidのバージョンアップとほぼ同様です。

システム更新画面には、「Android 12のベータ版がインストールされるよ」との注意書きが
見よ! これがAndroid 12ベータ版だ!
「OSバージョン」を見ると、バージョン11のままでした

 ごくごくあっさりとAndroid 12(ベータ版)に生まれかわったPixel 4a(5G)を見て思うのは……それほど「新たな機能」が感じられず、一見するとAndroid 11と違いがよくわからな……いやいや、触っていくと気が付きます。ユーザーインターフェイス(UI)が本当に、人なつこく表情豊かになったな、ということにです。

 Androidでは以前から「Material Design」が導入されていわゆる「のっぺり」したUIデザインが普通になり始めてきたのですが、そこから自分好みの「表情」を付けられるようになってきました。

 たとえば、ホーム画面のアイコンは四角や角丸だけでなく、丸、楕円、歪んだ丸、いびつな形など色々な形にカスタマイズできます。それが嫌みではなく本当に自然に見えるんですよ。テーマ色も変えられます。ちょっと面白いです、これ。

筆者のホーム画面のアイコンは今、こんな形になってます。おむすび~(歪)

 ちなみに、ウィジェットの基本レクタングルが角丸四角形となったので、これまでのバージョン用のウィジェットをAndroid 12のホーム画面に表示してもそれほど違和感はありません。

 さらに言えばAndroid 12からは、「Material You」と呼ばれる新デザインが搭載されることになっています。

 簡単に言うと、サービスや機械を横断して、ユーザーに応じて色調を統一するパーソナライズ機能です。ユーザーが使っている壁紙から「色抽出」し、壁紙で優勢な色を中心にした色調を、通知シェード、ロック画面、ウィジェットなどに反映させるというものです……のはずなのですが。まぁ、せいぜいメインスクリーンの時計の文字が自動で白抜きになるか、黒になるかくらいしか今はできていないように見えます。

 ただ、現在でも、通知エリアが非常に見やすくなっていたり、現在でも「ああ、AndroidのUIデザインで、大きな方向転換があるんだな」という兆し、片鱗が見え隠れしています。

 Androidを含めたスマートフォンの近未来は、UIの大変革時代になるんでしょうか? はたまた今のベータにはない何かがくるんでしょうか? 今後のAndroid 12ベータ版の進展も楽しみです。