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グーグル、今秋に追加するAndroidの新機能を紹介

 グーグル(Google)は、今秋に追加するAndroidの新機能を明らかにした。

目線や顔の動きでスマホを操作

 今週リリースする「カメラスイッチ」は、Android ユーザー補助機能で、フロントカメラを使い、目線や目の動きでキーボード、マウス、タッチ操作を行う。

 新アプリ「Project Activate」は、顔のジェスチャーや目の動きを事前に登録することで、予め設定した操作を実行する。たとえば、笑顔のジェスチャーで音楽再生、テキストメッセージの送信などを設定できる。

カメラスイッチ(左)、Project Activate(右)

カメラを使って手書き文字、印刷文字を読み上げる「Lookout」

 Android ユーザー補助機能の新機能として、スマートフォンのカメラを使って弱視の方や目の不自由な方の作業を支援するアプリ「Lookout」に手書き認識機能を追加した。ドキュメントモードでは、アルファベットを使う言語で、手書き文字と印刷された文字を読み上げする。

 また、通貨モードではユーロとインドルピーの認識機能を追加した。対応する通貨を今後も増加する予定。

Androidスマートフォンで「Google TV」が操作可能に

 Androidスマートフォンから「Google TV」やAndroid TV OS搭載デバイスの操作が可能となる。スマートフォンを使って、テレビの電源を入れたり、お気に入りの番組をスマートフォンを操作して再生できる。また、スマートフォンのキーボードを使って、複雑なパスワードや映画名などをすばやく検索できる。

 この機能は、Androidのクイック設定パネルや、Google TVアプリに追加される。編集部で確認したところ、既に日本国内のAndroidスマートフォンでも利用できた。

リマインダーの強化

 Google アシスタントのリマインダー機能では、「ok Google、リマインダーを開いて」と呼びかけると、全てのリマインダーを1か所で管理できる。また、リマインダーとして設定する内容が提案され、タップするだけでリマインダーを追加できる。

「Android Auto」に通勤プロファイル

 Android Autoでは、Google アシスタントによりパーソナライズされたお気に入りの音楽、ニュース、ポッドキャストを素早く起動して再生できる。ドライブスルーや駐車場でテイクアウト用の受け取りを
待っている間や、車の充電をしている間に、GameSnacksのさまざまなゲームをプレイできる。

 また、通勤向けの機能として、Android Autoに通勤用のプロファイルを設定すれば、仕事の重要なミーティングやメッセージを把握できる。デュアルSIM端末で利用時には、電話発信時にどちらのSIMカードで発信するかを選択できる。

 ナビアプリ「Waze on Android」はデザインを刷新し、タッチパッドのサポート、ナイトモードへの対応、車線案内のサポートに対応する。地図と経路案内を全面に表示することで、他の要素がじゃまにならない。

 これらのAndroid Auto向けの機能は、対応車に接続されたAndroidスマートフォンでまもなく利用可能となる。

Googleフォトに保護フォルダ設定

 これまでPixelスマートフォンのみ対応していた、Googleフォトのフォルダーにパスコードを設定し、Googleフォトや他のアプリケーションでスクロールしても、保護されたフォルダー内の写真が動画を非表示にできる。

「Gboard」に新絵文字、スワイプで文章入力の支援

 キーボードアプリ「Gboard」は、既存の絵文字を組み合わせて新しい絵文字を入力する「Emoji Kitchen」で1500以上の絵文字が追加される。

Emoji Kitchen

 加えて、電話番号やメールアドレス、URLなど複数の情報を含むテキストをコピーすると、「Gboard」が自動的にURLや電話番号を識別し、複数のペーストオプションから、重要な重要を選べるようになる。

 また、スクリーンショットの撮影直後にメッセージングアプリを開くと、「Gboard」がそのスクリーンショットを共有候補として表示するほか、Android 11以降のデバイスでは、スワイプするだけで素早く文章を入力する「Smart Compose」が搭載される。

Smart Compose

「Nearby Share」がわかりやすく

 近くにいる友だちや知人とデータを共有できる「Nearby Share」では、ファイル共有の対象を「全ユーザー」、「連絡先」、「非公開」から選べるようになり、ファイルを共有する対象をかんたんに変更・変更できる。

歩きスマホの警告機能、Pixel以外でも利用可能に

 Pixelスマホ限定で公開された、「ヘッドアップ機能」が、Pixel以外にも解放される。

 歩きスマホをしている最中に顔を上げて周囲に気をつけるようにリマインダーが表示される。同機能は、Android 9以降のデバイスで、デジタルウェルビーイングより設定できる。