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カシオ、キーワード入力で頭出しできるボイスレコーダーアプリ
顔写真からオリジナルスタンプを作成できるアプリも
(2015/3/26 11:05)
カシオ計算機は、聞きたい場所を文字入力で探せるiPhoneアプリ「キーワード頭出し ボイスレコーダーアプリ」と、顔写真からオリジナルキャラクター入りのスタンプ画像を自動作成できるAndroidアプリ「撮ってキャラスタジオ」の提供を開始した。
キーワード頭出し ボイスレコーダーアプリ
「キーワード頭出し ボイスレコーダーアプリ」は、聞き直したい部分をキーワードとして仮名入力して検索し、簡単に頭出しできるiPhoneアプリ。長時間の音声データから確認したい場所を探し出すには、従来、記憶や時刻のメモなどを頼りにするか、全体を通しで聞き直すしかなかったが、同アプリではキーワード検索により、これが可能になっている。
同社によれば、録音した音声データを解析し、音声特徴検索用のインデックスを作成しておくことで、入力したキーワードの音声特徴とマッチングし、素早く探している場所を頭出しできるようにした。こうした手法で音声キーワード検索を行おうとすると、一般的にはインデックスデータの容量が大きくなってしまうが、研究開発により比較的小さくすることができたため、iPhoneのアプリとして実装できたという。これらの処理は全て端末内で行われる。
検索したキーワードの登場場所や任意の場所にマークを残し、メモや写真を貼り付けられるタグ付け機能が搭載されており、反復学習や議事録作成など、さまざまな用途で活用できる。このほか、無音スキップや倍速再生、ノイズキャンセルといった機能も用意されている。
同アプリの価格は500円。ただし、4月30日までは「大学生応援セール」として300円で購入できる。
撮ってキャラスタジオ
「撮ってキャラスタジオ」は、顔写真をキャラクターに変換し、さまざまなポーズやセリフを合成してSNSのスタンプのような画像を作成できるアプリ。当初はAndroid向けに提供されるが、4月にはiOSでも利用できるようになる予定。
LINEやFacebookのスタンプとして使用したり、SNSや電話帳のプロフィール画像として使用したりすることが想定されている。一度に21パターンの画像が生成され、そのうち3パターン(4月30日までは6パターン)は無料で保存可能。全てを保存する場合は有料(Android:108円、iOS:100円)となる。
同社によれば、デジタルカメラ事業で培った顔検出や顔パーツ抽出技術のノウハウが活用されており、高精度で高速なエンジンをアプリとして実装した。ただ、本当にそっくりな似顔絵になると、本人には不評を買う場合もあるため、本人の特徴を出しながらも、あえて“かっこよさ”や“かわいらしさ”が出るアレンジにしたとのこと。こちらも全て端末内で処理されている。
同アプリは、カシオのスタンプ作成機「ポムリエ」とも連携させられるようになっており、アプリで作った画像をリアルなスタンプにして楽しむこともできる。
同社 執行役員 コンシューマ事業部 事業部長の持永信之氏によれば、同アプリはC++で書かれた共通のソースコードからAndroidとiOS向けのネイティブアプリが生成されるエンバカデロのアプリ開発環境「RAD Studio」を使用して開発されており、両OSでの同時リリースが可能になった。今後も同環境を活用することで、次々にスマートフォン向けのアプリをリリースしていく計画だという。