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ソニー、全画素AFとHDRを両立した4K60p対応スマホセンサー「LYTIA 720」

ソニーセミコンダクタソリューションズは28日、スマートフォン向けとなる有効約5000万画素のCMOSイメージセンサー「LYTIA 720」を発表した。量産出荷は2026年11月上旬を予定している。

「LYTIA 720」は、スマートフォンのメインカメラ向けとなる1/1.56型(対角10.24mm)の積層型CMOSイメージセンサー。普及が進む1/1.56型のサイズ帯において、上位モデルで培った技術を最適化して展開することで、業界最高水準をうたう低照度性能と、全画素オートフォーカス(AF)による4K 60fpsのHDR動画撮影の両立を実現した。

全画素AFとHDRを両立した4K 60fps動画撮影

 AD変換回路の最適化により処理時間を短縮し、センサーの消費電力を抑えながら全画素AFによる4K 60fpsのHDR動画撮影に対応した。画素サイズ1.0µm、1/1.56型のLYTIA製品としては初の対応となる。

 従来モデルの「LYTIA 700」では非HDR時のみ4K 60fpsに対応していたが、新製品では全画素AFとHDR撮影の両立が可能となった。

 シングルフレームHDR方式を採用することで動体ブレ(動体ブラー)を抑えつつ露光時間を確保し、夜景や照明の少ない室内をはじめ、子どもやペット、スポーツなど動きのある被写体も滑らかに撮影できるという。

上位モデルの技術を最適化、暗所ノイズ半減と100dBのダイナミックレンジ

 上位の「LYTIA 900」シリーズや「800」シリーズに搭載されている各種技術を、1/1.56型センサーのアーキテクチャーに合わせて最適化して実装した。

 高い電荷電圧変換効率を持つ「UHCG(Ultra High Conversion Gain)回路技術」により、暗所撮影時のランダムノイズ発生を「LYTIA 700」比で約50%低減。暗いシーンでもざらつきを抑えた高画質な描写を可能にしている。

 さらに、1回露光で低~中輝度領域をカバーする「Dual Conversion Gain(DCG-HDR)」と短時間露光データを後段で合成する「Hybrid Frame-HDR(HF-HDR)」を組み合わせ、UHCG技術と合わせて100dBのダイナミックレンジを達成した。明暗差の大きな環境でも白飛びや黒つぶれを抑え、肉眼に近い映像表現ができるとしている。

主な仕様

 サイズは1/1.56型(対角10.24mm)で、有効画素数は約5000万画素。ユニットセルサイズは1.0µm×1.0µm。カラーフィルターはQuad Bayer Codingを採用する。

 全画素AF時のフレームレートは、5000万画素(4:3)が30fps、1250万画素(4:3)が90fps、4K2K(16:9)が120fps(DCG-HDR時は30fps、60fps)。出力インターフェースはMIPI C-PHYおよびMIPI D-PHYに対応する。