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ソニーからスマホ向け1/1.28型センサー「LYTIA L910」、白飛びやノイズを抑制

 ソニーセミコンダクタソリューションズは、省電力で100dBのハイダイナミックレンジ撮影を実現する、モバイル用イメージセンサー「LYTIA L910」を商品化すると発表した。量産出荷時期は今夏を予定している。

単一露光で100dBのダイナミックレンジ撮像を実現

 「LYTIA L910」は、フォトダイオードから溢れた電荷を蓄積できる「LOFIC構造」を採用し、従来のイメージセンサー「LYTIA 828」よりも飽和電荷量を拡大させた。

 また、1回の露光で得た電荷を3種類の変換効率で読み出す「Triple Conversion Gain-HDR(TCG-HDR)技術」を採用。高輝度部を撮影した際の白飛びや、暗部から中間階調にかけてのノイズの発生を抑えた。


従来センサー(DCG-HDR)とLYTIA L910(TCG-HDR with LOFIC)の画質比較

 さらに、電荷から電圧への変換効率を高める「UHCG(Ultra High Conversion Gain)回路技術」により、ランダムノイズの発生を「LYTIA 828」と比較して約30%低減。低照度下での画質も向上している。

 これらの技術により、1回の露光で100dBのダイナミックレンジを達成した。低照度環境下でのノイズによる画面のざらつきを抑えながら、明暗差の大きな環境でも滑らかな階調表現ができる。

 複数回露光を行わないことで動体のブレを抑制できるほか、露光時間が延びることにより、撮像信号のS/N比改善や照明のちらつき(フリッカー)抑制を実現している。

ハイダイナミックレンジの4K動画撮影を省電力で

 独自の回路設計と先端プロセスを採用し、アナログ→デジタルの変換処理にかかる時間を短縮。センサーの消費電力を抑制した。バッテリー消費を抑えつつ、ハイダイナミックレンジを維持したまま、60fpsで4K映像の撮影ができる。

 また、スマートフォンの画面上で、プレビュー時点からHDR画質を確認できるようになった。

型名LYTIA L910
イメージサイズ1/1.28型(対角12.49mm)
有効画素数約5000万画素
ユニットセルサイズ1.22μm(H)×1.22μm(V)
カラーフィルターQuad Bayer Coding
フレームレート
(全画素AF時)
50Megapixels(4:3):
30fps
12.5Megapixels(4:3):
120fps
60fps(DCG-HDR)
60fps(TCG-HDR w/LOFIC)
4K2K(16:9):
60fps(2x2 Bin, DCG-HDR)
60fps(2x2 Bin, TCG-HDR w/LOFIC)
電源電圧アナログ:2.8v/1.8v
デジタル:0.81v
インターフェイス:1.8v or 1.2v
出力インターフェイスMIPI C-PHY 2/3 trio, Max. 6.0Gsps/trio
MIPI D-PHY 2/4 lane, Max. 2.5Gbps/lane