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Google、AIモデル「Gemini 3.6 Flash」や「3.5 Flash-Lite」を発表

 米Google(グーグル)は、AIモデルの最新版となる「Gemini 3.6 Flash」や「Gemini 3.5 Flash-Lite」、「Gemini 3.5 Flash Cyber」を発表した。同日より開発者向けAPIやGeminiアプリなどを通じて提供が開始されている。

 2026年5月の「Gemini 3.5」登場から続くラインアップ拡充の一環で、当初公開が期待されていた上位モデル「Gemini 3.5 Pro」は現在もパートナーテストが継続されている。

トークン効率向上や高速処理を実現する新モデル

 Gemini 3.6 Flashは、従来の3.5 Flashからコーディングやナレッジワーク、マルチモーダル性能を高めたモデル。

 出力トークンの消費量を17%削減し、推論ステップやツール呼び出しの回数を減らすことで処理の効率化を図った。

 利用料は価格は100万入力トークンあたり1.5ドル(約245円)、100万出力トークンあたり7.5ドル(約1223円)に設定されている。

 さらに、画面を認識してPCやブラウザ上の操作をおこなう「コンピューターユース機能」が、Gemini APIおよびGemini Enterpriseに内蔵ツールとして標準統合された。

ベンチマーク

Gemini 3.5 Flash-Lite/3.5 Flash Cyber

 Gemini 3.5 Flash-Liteは、応答速度とコストパフォーマンスを重視した軽量モデルとして展開される。処理速度は毎秒350出力トークンに達し、思考レベルの設定により低遅延なタスクから複雑な作業まで柔軟に対応する。

 利用料は100万入力トークンあたり0.3ドル(約49円)、100万出力トークンあたり2.5ドル(約408円)となる。

あわせて発表されたGemini 3.5 Flash Cyberは、セキュリティ脆弱性の発見と修復に特化したモデルで、コード修復エージェント「CodeMender」と組み合わせて活用される。政府や信頼できるパートナー向けに限定アクセスで順次提供される。

今回発表されたGeminiの新モデル
  • Gemini 3.6 Flash:100万入力トークンあたり1.5ドル、100万出力トークンあたり7.5ドル。出力トークンを17%削減
  • Gemini 3.5 Flash-Lite:100万入力トークンあたり0.3ドル、100万出力トークンあたり2.5ドル。毎秒350出力トークン
  • Gemini 3.5 Flash Cyber:セキュリティ特化モデル(限定アクセスで提供)

「Gemini 4」開発中

 Gemini 3.6 FlashとGemini 3.5 Flash-Liteは、Google AI StudioやAndroid Studioなどの開発者環境、Gemini Enterpriseなどの法人向けプラットフォームで利用可能となった。

 一般ユーザー向けにはGeminiアプリで提供されるほか、3.5 Flash-LiteはGoogle検索へも順次展開される。

 今回のモデル拡充は、AIエージェントの構築や運用における処理効率、応答スピード、コスト削減の要求に対応するために実施された。

 同社は2026年5月の開発者イベント「Google I/O 2026」において、自律的にタスクを遂行するエージェント機能を強化した「Gemini 3.5」ファミリーを発表し、先行して「Gemini 3.5 Flash」の提供を開始した。

 6月には同モデルへコンピューターユース機能を内蔵ツールとして統合するなど、AIエージェントの実用性を高めるアップデートを重ねてきた。

 一方で、5月発表時に順次公開予定とされていた高性能モデル「Gemini 3.5 Pro」については、現時点でもパートナー企業との試験運用段階にとどまっており、準備が整い次第の一般公開を目指す状況が続いている。

 今回の新モデル投入は、現場で求められる処理効率やコスト削減の要望に応える目的でおこなわれた。開発チームは次世代モデルとなる「Gemini 4」の事前学習にもすでに着手しているという。