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Google Pixel 10aに日本限定モデル「Isai Blue」登場、ヘラルボニーと共同開発した“アートな1台”

 グーグルは、新型Androidスマートフォン「Google Pixel 10a」の日本限定モデルとして、「ヘラルボニー」とコラボレーションした限定カラー「Isai Blue(異彩ブルー)」を発表した。発売日は5月20日で、価格は9万4900円。現在、予約を受け付けている。

左からグーグル インダストリアルデザイナー 松岡良倫氏、Pixel 製品企画アジア太平洋事業統括 リージョナル ディレクター 阿部和子氏、ヘラルボニー 契約作家 水上詩楽氏、Co-CEO 松田崇弥氏

「異彩」を放つ日本限定の深い青

 今回の限定カラー「Isai Blue」の名称には、ヘラルボニーのミッションである「異彩を、放て。」の「異彩」という言葉が込められている。

 Pixel製品企画アジア太平洋事業統括 リージョナルディレクターの阿部和子氏によると、「Pixel」シリーズは通常、カラー名が自然界に存在するものから選ばれるが、今回のプロジェクトでは「普通ではないことを可能性として捉える」といった思いから「異彩」が採用されたという。この考えをグローバル本社のチームに伝えたところ、強い共感を得られたといい、ヘラルボニーへの交渉前から名称は定まっていた。

阿部和子氏

 カラーの基調となる深い青は、世界自閉症啓発デーなどで象徴的に用いられるブルーや、ヘラルボニーのブランドカラーをベースにしており、一人ひとりの個性に寄り添うという両社に共通する思想を表現している。グーグルにとって、特定の国限定でモデルを展開するのは初の試みであり、グローバルチームとの密接な連携によって実現した。

AIが生成したカスタムアイコンと限定壁紙

 今回のプロジェクトでは、限定壁紙やカスタムテーマといったソフトウェア面のカスタマイズは当初の計画に含まれていなかったという。

 阿部氏は、プロジェクトが進む中で「外装だけでなく、プロダクトそのものがアートであるべきだ」という思いが強まり、急遽ソフトウェアチームと連携して実装が決まったと明かす。ヘラルボニーが契約するアーティストの作品を基にした壁紙3種類と、作品の世界観を反映したカスタムアイコンが搭載される。

水上詩楽氏の作品「タイトル不明」
工藤みどり氏の作品「(無題)」
伊賀敢男留氏の作品「青の情景」

 アプリアイコンのデザインプロセスにはAIを活用し、アーティストの作風を尊重したカスタマイズが行われた。たとえば、各アーティスト特有の筆致や絵具の重なり、ピンクや黄色といった特徴的な色使いなどを詳細なプロンプトへと変換し、AIに入力することでアイコンが生成されている。

グーグル社内向けツールのプロンプトと生成されたアイコン

 ヘラルボニー Co-CEOの松田崇弥氏は、グーグル側が作家の「好きな食べ物」といった内面的なプロフィールまでもプロンプトに盛り込み、表現の衝動をデジタルで再現しようと数百回にわたる試行錯誤を重ねた姿勢に、深い感銘を受けたと語った。

松田崇弥氏

アーティストの鼓動を感じるパッケージと付属品

 製品パッケージには工藤みどり氏の作品があしらわれ、同梱品として藤田望人氏のデザインによるオリジナルステッカーが付属する。

藤田望人氏の作品「展開のたね ―組み合わせから生まれるデザイン―」

 また、背面が完全にフラットとなったことで、側面のみを保護するバンパーケースというスタイルが可能になった。これにより、「Isai Blue」の背面デザインを活かしながら、日常使用における保護性能も確保できる。