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ソフトバンクGがデジタルブリッジを買収、携帯基地局シェアリングのJTOWERを保有
2025年12月30日 13:47
ソフトバンクグループは29日、DigitalBridge(デジタルブリッジ)Groupを約40億ドル(約6250億円)で買収すると発表した。規制当局の承認などを経て、2026年後半の取引完了を見込む。
デジタルブリッジは、データセンターや通信タワー、光ファイバーなどAI・通信インフラへ投資する企業。ソフトバンクグループではASI(人工超知能)の実現を目指すなかで、デジタルブリッジの買収により、AIモデルを支えるインフラを強化できるとする。
デジタルブリッジが管理するインフラ資産は1080億ドル超。今回の発表では、両社ともにAI時代に向けたインフラ強化をテーマとしていることが強調されている。
しかしデジタルブリッジはデータセンターだけではなく、携帯電話基地局のインフラシェアリング事業者も保有する。その中の1社が、日本のJTOWERだ。
JTOWERは、携帯電話基地局を設置する鉄塔を保有して携帯大手各社へ貸し出したり、ビルなど屋内で各社共同の基地局を提供したりする。鉄塔のなかにはNTTやNTTドコモなどから提供されたものもある。
近年は各社独自の通信品質で競争が激しくなる一方、商業施設やアリーナ、あるいは郊外などで基地局の相乗りへの動きが加速している。
JTOWERが2024年、デジタルブリッジに買収される際には、“通信インフラの買収”に関する議論も起こっていた。
