ニュース

Androidのアクセシビリティ機能が強化、非対応アプリのダークテーマ化など

 グーグル(Google)は、Androidのアクセシビリティ機能を強化するアップデートを発表した。

 ダークテーマに対応しないアプリも含めて大半のアプリで、自動的にダークテーマをオンにできる機能を追加した。本機能はAndroid 16でのみ利用できる。

 AIを活用して、再生されている音声からトーンや音量などを伝える「Expressive Captions」にAndroidデバイスの音声コンテンツから、話し言葉のトーンを検出し表示する機能を追加した。「喜び」や「悲しみ」といった感情にタグが付けられ、視覚的に分かるようにする。また、一部機能はYouTubeにも一部の英語の動画を対象に導入される。

 「AutoClick」のカーソル滞留機能が改善された。Androidデバイスでマウスを接続して使用中に「クリック」動作に痛みや困難を感じる場合などに利用できる。また、新しいクリックタイプパネルで、左クリック、右クリック、ダブルクリック、長押し、スクロール、ドラッグの中から動作をカスタマイズできる。

 Androidのスクリーンリーダー機能「TalkBack」での音声入力機能に、ダブルタップするだけで音声入力を開始できる機能を追加する。「Gboard」で2本指でダブルタップすることで起動できる。

 また、Pixelカメラアプリのガイドフレーム機能が生成AI「Gemini」に対応した。カメラの視野内にある物体を詳細な情報で認識する。このほか、写真に写っている人物が写真で何をしているのかを説明し、読み上げる機能なども搭載している。

 Voice Access機能は、音声コマンドの認識精度が向上し、より自然な会話でデバイスを操作できるアップデートが行われた。「Hey Google, start Voice Access」といえば、端末を手にせずにVoice Accessを起動できるようになった。このほか、日本語での利用が可能となり、句読点を含む音声入力コマンドの理解度が向上し、さまざまなアクセントや話し方のパターンも自動で認識可能となった。

 Bluetooth機器をAndroidスマートフォンにペアリングさせる「Fast Pair」機能が改善され、1回のタップでBluetooth LE Audio対応の補聴器に接続できるようになった。対応するメーカーはデマントで、2026年の早い段階でスターキーにも対応する予定。