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Nothing、グローバル向けに「Phone (3a) Lite」発売

 英Nothingは29日22時(日本時間)、グローバル向けにエントリーモデルのスマートフォン「Phone (3a) Lite」を発売した。価格は249ユーロ(約4万4000円、本稿執筆時点)から。国内での展開は後日案内される。

主な特徴

デザインと耐久性

 Nothingの特徴である透明感を継承し、ガラス筐体を採用。内部フレームにはアルミニウムを使用し、ディスプレイと背面には耐久性に優れた「Panda Glass」を採用している。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色展開。

 防水・防塵性能はIP54。本体サイズは高さ164.0mm、幅78.0mm、厚さ8.3mm。重さは199g。

ディスプレイ

 ディスプレイは6.77インチのフレキシブルAMOLEDを搭載。解像度は1080×2392(387 ppi)。輝度はピークHDR輝度が3000ニト、屋外輝度が1300ニト。

 最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応する。タッチサンプリングレートは最大1000Hz。

Glyph Light

 同社の他機種に搭載されていた、着信通知やタイマーのカウントダウンなどを背面LEDで表現できる「Glyph Interface」は簡素化され、新たに「Glyph Light」として搭載。これは過去の携帯電話に搭載されていた通知ライトから着想を得たものだという。

 機能面では、端末を伏せると通知を光のみでおこなう「Flip to Glyph」、特定の連絡先やアプリの通知で点灯を維持する「Essential Notifications」、カメラ撮影時の視覚的なタイマーとして利用できる。また、Nothingの着信音と同期するカスタムライトシーケンスもサポートする。

カメラ

 カメラには、上位モデルの「Phone (3)」で導入された画像処理パイプライン「TrueLens Engine 4.0」を搭載。また、Googleと共同開発したUltra XDR規格の写真撮影に対応し、動画撮影はリアカメラで4K 30FPS、1080p 60FPS、および1080p 120FPSのスローモーション撮影ができる。

 メインカメラは1/1.57インチのサムスン製センサーを搭載し、解像度は50MP、F値は1.88。OIS(光学式手ブレ補正)とEIS(電子式手ブレ補正)に対応する。

 超広角カメラの解像度は8MP、F値は2.2、視野角は119.5度。マクロカメラの解像度は2MP、F値は2.4。フロントカメラの解像度は16MP、F値は2.45。

パフォーマンス

 チップセットはTSMCの4nmプロセスで製造されたMediaTek Dimensity 7300 Pro 5Gを採用。

 最大2.5GHzの8コアCPUを搭載し、「Phone (2a)」と比較してCPU性能が15%高速化、GPUはFPSと電力効率が20%向上。AI性能は100%向上した。冷却システムとして、液体冷却、極低温フレーム、グラファイト層を組み合わせている。

 メモリー(RAM)は8GBを搭載。仮想メモリーを追加する「RAM Booster」機能により、合計16GBとして使用可能。内蔵ストレージは128GB/256GBのモデルが用意される。ストレージはmicroSDカードで最大2TBまで拡張できる。

ソフトウェア(Nothing OS 3.5)

 OSはAndroid 15ベースのNothing OS 3.5をプリインストール。ソフトウェアサポートとして、3年間のAndroidメジャーアップデートと、6年間のセキュリティパッチが提供される。Nothing OS 4.0へのアップデートは2026年前半に予定されている。

 OSの機能として、アプリを自動整理する「Smart Drawer」、ファイルやアプリを保護する「Private Space」、アプリを個別にロックする「App Locker」、盗難時にネットワーク無効化を防ぐ「Power Off Verify」などが搭載されている。

 また、写真撮影・画面録画・音声キャプチャを1カ所でおこなえる「Essential Key」、キャプチャした情報をAIで整理するライブラリ「Essential Space」も利用できる。Essential Spaceは、音声からの文字起こし、画像の説明、自動分類に対応する。オフラインでも動作する「Essential Search」により、キーワードでアプリ、写真、メッセージなどを横断検索できる。

バッテリーと充電

 バッテリー容量は5000mAh。33Wの有線高速充電に対応し、約20分で50%までの充電が可能。また、他のデバイスを充電できる5Wのリバース有線充電機能も備える。

対応バンド

 対応バンドは5Gがn1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n71/n77/n78、4Gが1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/38/40/41/42/48/66/71。

 SIMはデュアルnanoSIMに対応。日本向けモデルはeSIMにも対応する。

その他

 生体認証は画面内光学式指紋センサーを搭載。画面保護フィルムは貼り付け済み。

 製品の素材にはリサイクル素材が使用されており、内部フレームとボタンは100%リサイクルアルミニウムで、構造部品は80%リサイクルスチール。一部のプラスチック部品は30%リサイクルプラスチック、パッケージはプラスチック不使用。