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OpenAI、社内情報と連携する「Company knowledge」
2025年10月27日 16:56
OpenAIは23日、「ChatGPT Business」、「Enterprise」、「Education」向けに新機能「Company knowledge」を発表した。
「Company knowledge」は、ChatGPTと企業が利用する各種ツールを連携させる機能。Google DriveやMicrosoft SharePoint、Slackなどのサービスに保存されている社内文書やデータをChatGPTが横断的に参照できる。
本機能は、複数の情報源を分析し正確な回答を提供するように訓練されたGPT-5のバージョンによって動作している。既存の企業権限を尊重し、ChatGPTは各ユーザーが既に閲覧権限を持っている情報のみにアクセスできる。
利用方法は、ユーザーが「Company knowledge」を有効にして質問すると、ChatGPTは連携されたアプリから関連するコンテキストを検索。処理中は、サイドバーから参照元の情報源と使用方法を確認できる。
完成後は回答に使用された情報源と内容が表示される。また引用元をクリックすることで詳細な内容を確認可能。
同社は、Slackチャンネルで共有された最新の顧客フィードバックやGoogle スライドの調査結果の洞察などを統合し、それらを基にした計画書の作成やリリース計画の構築に役立つとしている。
なお現時点では、新しく会話を始める時に「Company knowledge」機能を手動で選択する必要がある。また利用中は、Web検索やグラフ・画像の生成はできない。そこで同社は、今後数カ月以内に本機能をChatGPTの全機能に統合していく方針を示している。



