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「Gemini API」にGoogle マップのデータを活用する機能を追加
2025年10月21日 07:00
Google(グーグル)は、開発者向けにAIモデル「Gemini API」にGoogle マップのデータを活用できる「Grounding with Google Maps」機能を追加した。
「Grounding with Google Maps」は、Google マップが持つ2億5000万以上の場所のデータとGeminiの推論機能を連携させたツール。開発者は、Google マップが持つ営業時間、住所などのデータを活用した回答が可能となるという。
またグーグルによると、本機能を活用することで、旅行、不動産、小売などの分野で、より直感的で便利なユーザー体験を生み出せるとしている。
たとえば、旅行先の観光スポットを巡り、おいしい夜ごはんを食べたいというリクエストに対し、施設の営業時間や移動時間も考慮したスケジュールを作成できる。
さらに、既存の「Grounding with Google Search」と組み合わせて利用することも可能。たとえば「ビールストリートのライブ音楽」について質問された場合に、Google マップが「会場の営業時間」、Google 検索が「イベントスケジュール」の情報を提供し、両方を組み合わせることでより精度の高い回答が得られるという。
本機能に対応したモデルはGemini 2.5 Pro、Gemini 2.5 Flash、Gemini 2.5 Flash-Lite、Gemini 2.0 Flashの4つ。価格は1000プロンプトあたり25ドル(20日時点の日本円で約3760円)。
なお、緊急対応サービスなどのリスクの高い場合の使用が禁止されているほか、中国や北朝鮮などの一部の国では利用できない。
