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アプリやWebサイトに組み込む「Googleマップ」がAIで進化、仕事で活用の幅広がる――「ここの近くにカフェはある?」「街のツアー地図作って」など
2025年11月11日 12:54
米グーグル(Google)は、開発者向けの地図サービス「Google Maps Platform」に、同社のAI「Gemini」を活用する新しいツール群を追加したと発表した。
開発者が「こんな地図機能が欲しい」というアイデアを、AIの助けを借りて素早く形にするためのもの。開発者はアプリやWebサイトに組み込む地図機能を、これまでより格段に速く、簡単に構築できるようになるという。
「AIにお願い」で地図づくりが高速化
新ツールのひとつは「ビルダーエージェント(Builder Agent)」。プロンプトで、使いたいマップを作成できるという。
たとえば「街のストリートビューツアーを作って」や「この地域のリアルタイム天気を表示する地図を」といった指示を文字で入力すると、AIがインタラクティブな地図のプロトタイプを自動で生成する。
カスタムマップを作成
「マップスタイリングエージェント」(Maps Styling agent)では、プロンプトを通じて、地図の見た目をカスタマイズできる。
たとえば、「地図をうちのブランドカラーに合わせて」といった指示を出すことで、湖や道路、スポットなど、地図の色合いやデザインを簡単にカスタムできる。
コードアシスト
AIがプログラム作成を補助する「コードアシストツールキット(Code Assist Toolkit)も用意される。
開発者がプログラムコードを書く際、AIがGoogleマップの最新情報を参照して、より正確なコードを提案し、開発の手間やミスを削減する。
AIチャットの回答が「地図付き」で賢くなる
AIチャットボットなどの応答を、Googleマップの情報と連携させて強化する新たな仕組み「Grounding Lite」も導入される。
利用することで、「この近くの屋上カフェは?」や「もしここに住んだら、会社までの通勤時間は?」といった質問に対し、AIチャットボットがGoogleマップの持つ情報に基づいて回答できるようになる。
また、「Contextual View」というコンポーネントも用意された。
こちらは、AIが質問に答える際、文字や画像だけでなく、ユーザーが操作できるインタラクティブな地図や3D表示を一緒に提示できるようになる。たとえば、「ボストンのおすすめスポット」を尋ねると、その地域の3Dマップ付きで紹介するといったことが可能になる。

