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「MOTTERU」の2026年新製品ラインアップ、“カジュアル”に加え“安全性”を追求した準固体モバイルバッテリーなど
2025年12月12日 00:01
MOTTERUは11日、2026年に発売される新製品を発表した。従来機種の新色に加え、2025年の酷暑を反映したハンディファンや近年のモバイルバッテリー発火事故を踏まえたより安全性の高いモバイルバッテリーなどが順次投入される。
2026年の新製品ラインアップ
2026年に発売される新製品では、グラデーションカラーを採用した充電ケーブルやモバイルバッテリー、用途に合わせてさまざまな種類があるハンディファン、準固体電池を採用したモバイルバッテリーが主なポイントとして挙げられる。
グラデーションカラーを採用した充電ケーブルやモバイルバッテリー
ダイレクトモバイルバッテリーで新色
ダイレクトモバイルバッテリーでは、淡色トーンを用いた新たなカラー「コットンキャンディー」と「ピーチスフレ」を展開する。USB Type-Cプラグ(オス)が内蔵されており、スマートフォン1回分のフル充電が可能な5000mAhのバッテリー容量を備える。
内蔵のType-Cプラグのほか、Type-C端子(メス)も用意されており、2台同時に充電することもできる。本体への充電もどちらの端子からでも対応する。
このほか、電池残量が確認できるLEDを搭載し、1000回以上繰り返し充電できる。価格は4860円。
大容量モバイルバッテリー
容量1万mAhの大容量モバイルバッテリーに新色「コットンキャンディー」が登場する。急速充電対応モデルで、USB PDで最大20Wまでの出力に対応。iPhone 17の場合は、30分で50%まで充電できる。
端子は、USB Type-C端子とUSB-A端子を1つずつ備える。重さは約174gで、6枚切りの食パン3枚分程度。大きさもクレジットカードよりやや小さく、コンパクトなものに仕上げられている。
価格は5980円。
グラデーションケーブル
5万回の折り曲げ試験に対応したグラデーションケーブルが発売。USB Type-C to Type-Cケーブルは、最大60Wまでの急速充電に対応。半透明のケーブルバンドが付属する。
ラインアップと価格は、USB Type-C to Type-Cが1880円、Type-C to USB-Aは1380円。
酷暑を反映したハンディファン4種
2025年は、近年まれに見る酷暑で、多くのユーザーがハンディファンを片手に街歩きをする光景が見られた。同社でも、ハンディファンを利用するユーザーが急増していることを認識しており、“2026年度の猛暑を乗り切る”ハンディファンとして、2026年3月以降に合計4種類のハンディファンを投入する。
小型が魅力のハンディファン2種
シンプルかつ小型のハンディファンとして、「ターボ コンパクト」と「ターボ バイカラー」の2種類を投入する。小型でありながら大風量のハンディファンで、持ち歩きに最適なモデル。淡色デザインのものと、バイカラーモデルをラインアップする。
淡色の「ターボコンパクトハンディファン」の価格は2728円、バイカラーの「ターボバイカラーハンディファン」の価格は2970円。
ペルチェ冷却プレートがついたモデル
小型でパワフルな機能はそのままに、ファンの前面に冷却プレートを備えることで、より強力に身体を冷やせるモデル。本体の下部にはスタンドにもなるカラビナを備えており、先述のモデルに比べ高級感のあるカラーリングを採用している。
「ターボペルチェハンディファン」の価格は4378円。
準固体モバイルバッテリー
近年、モバイルバッテリーの発火事故が多発しており、報道でも見る機会が多くなってきている。十分な検査が行われていない製品などで発生することが多いが、ユーザーの使い方に起因する事故も多い。たとえば、炎天下で駐車している自動車の中に放置していたり、高いところから落下させて部品を破損してしまったりすることで、発火事故に発展してしまう場合がある。
同社では、これらの発火リスクを抑えるモバイルバッテリーとして、準固体電池を搭載した新しいモバイルバッテリーを展開する。
準固体電池では、正極と負極の間にあるリチウムイオンの伝導体に、固体電解質と液体電解質をあわせたゲル状電解質を採用。これにより、落下による衝撃や過放電などでセパレーターを破って短絡する可能性を低く抑えることができるという。
「準固体モバイルバッテリー」では、-20℃~60℃までさまざまな環境で利用できる。最大出力は30Wで、端子はUSB Type-CとUSB-Aを1つずつ搭載。2台同時充電に対応する。バッテリー容量は1万mAh。
順調な業績とバッテリー回収への取り組み
MOTTERUは、神奈川県海老名市に本社を構える国内企業で、商品企画から開発、設計、検証まで日本国内で実施している。また、製品サポートをメールやLINEのほか電話でも対応しており、国内メーカーならではの素早い対応を売りにしている。
売上は順調に増加しており、ECサイトからスタートした製品の販売は、現在では多くの小売店でも展開されている。これまで、同社製品では大きなトラブルがなかったが、先述の通り業界全体でモバイルバッテリーの発火事故が多くなっており、同社としても「さらに一歩踏み込んだ安全性の向上が必要」と認識しているという。
同社は現在、小型充電式電池のリサイクル活動を進める団体「JBRC」に加入して充電池の資源回収に参画しているが、今後自社でも回収活動を実施する。加えて、先述の準固体モバイルバッテリーなど製品自体の安全性を向上させることで、誰でも安心してモバイルバッテリーを使える環境を整備していくとしている。











































































