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10周年のau TOM'S、KDDIとのこれまでと今後の取り組みは
2025年6月7日 06:00
5月4日に開催された「2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND2 FUJI GT 3 HOURS RACE」。au TOM'Sがサクセスウェイト(=重石)40kgのハンデを背負いながらも2位でチェッカーを受けた。2026年にはスポンサー10年を迎えるauとはどのように取り組んでいくのか。

10年を迎えるau TOM'S
強豪チームとして、名を馳せるau TOM'S。KDDIがTOM'Sにスポンサーを開始してから丸9年が経過した。2026年には10周年を迎える。トムス レース事業本部 スポンサー運営部 部長の神山裕示氏によると、auのスポンサードが始まった2016年は、当時のスポンサー企業から突如、スポンサー終了の申し出があり、新たなスポンサー獲得に追われるなど難しい年だったという。そこに手を差し伸べたのが、KDDI(au)だった。

「(2016年の)たしか、初戦はレースアンバサダーが間に合わなかった。auに応援してもらえなかったら、2016年は何色で走ってたのかな? というぐらい厳しい状況だった」と当時を振り返る。
その後、レース成績的につらい時期が続くものの2021年にはシリーズチャンピオンを獲得。2023年と2024年シーズンは2連覇を成し遂げており、2025年の今シーズンは3連覇の期待がかかる。「(勝利して)恩返しして10周年を迎えられるいいなと思う」と神山氏は意気込みを示した。
スポンサードから10年の節目となる2026年、au TOM'sはどのような展開を見せるのか。神山氏は、決まっているわけではないとしつつも「10周年なので、カラーリングなんかも“10周年アニバーサリー”みたいなことができたら」と話した。
FSWには5G SAも準備、
「ファンに喜んでもらい、一緒にモータースポーツを盛り上げたい」とKDDI ブランド・コミュニケーション本部 ブランドマネジメント部の升本浩氏は話す。

当日のau TOM'Sファンシートは満員に近い盛り上がりを見せた。レースアンバサダーがシートで応援するなどファンとのコミュニケーションが楽しめる。この日はKDDI 代表取締役社長 CEOの松田浩路氏も会場を訪れていた。ちなみに、富士スピードウェイ周辺は、auの5G SA基地局が設置されるなど、通信環境の整備も整っている。
「TOM'Sさんと取り組む10周年を迎えるメモリアルイヤー。(KDDIとしては)スーパーフォーミュラにもスポンサードをしており、より取り組みを拡大してさまざまなファンに喜んでもらえることを増やしていきたい」と升本氏は語った。
au TOM'Sのファンとの接点には「ファン感謝祭」もそのひとつに数えられる。トムス神山氏は、さらに10周年に向けて「ファン感謝祭やKDDI社員のなかのファンの方とリモートでファンミーティングのようなこともしたので、それらをもっと拡大する・回数を増やすとか、色々やっていきたいなと思う」と展望を示した。