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シャープ、736ppiの4.1インチIGZOパネル開発

グラビアを超える解像度を実現

 シャープは、IGZO技術を採用し、736ppiという超高精細を実現した4.1インチの液晶パネルを開発したと発表した。同社では、一般的なカラー印刷の精細度は400ppi程度とされることから、「グラビアを超える解像度」と表現。この技術を用いて2016年頃にスマートフォン向けの4K IGZOパネルの製品化を目指す。

 スマートフォン向けの一般的な液晶パネルは4.7インチ、1280×720ピクセル(HD720)ということで、精細度は約312ppiとなっているが、今回シャープが試作したパネルは、4.1インチのサイズ上で画素数にして約4倍となる2560×1600ピクセル(WQXGA)を実現。精細度は736ppiとなり、この技術を6インチサイズに適用すると、スマートフォンにおいて4K IGZOパネルの搭載が可能になる。

 シャープでは、三重第3工場で最先端のLTPS(CGS)パネル開発の取り組みを継続する一方で、低消費電力というIGZOの特長を生かしたスマートフォンおよびタブレット向けの4K IGZOパネルの開発・生産体制を亀山第2工場で構築する計画。

湯野 康隆