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「Apple Intelligence」がApple Vision Proに対応、4月~

 米Apple(アップル)は、AIサービス「Apple Intelligence」が、4月にARデバイス「Apple Vision Pro」で利用可能になると発表した。

 英語(米国)のみに対応し、visionOS 2.4でベータ版として提供される。ほかの言語への対応は、今後1年にわたり実施される。

Apple Vision ProのApple Intelligence

作文ツール

 「作文ツール」は、メール、メモ、他社製アプリなどで文章を書く際に利用できる。文章のトーンを調節する「書き直し」、加えたい変更を指定できる「変更を説明」、文法・言葉づかい・構文をチェックして、編集の候補を提案する「校正」、選択したテキストをまとめる「要約」、ChatGPTがコンテンツを生成する「作成」といった機能がある。

Image Playground

 「Image Playground」では、テーマ、衣装、アクセサリ、場所などを指定して画像を作成できる。テキストで説明を追加したり、写真ライブラリの写真を使って、家族や友人に似た画像を作成することも可能。

 メッセージ、フリーボード、Keynoteなどのアプリに直接組み込まれているほか、Apple Vision Proの専用アプリとしても提供される。

ジェン文字

 絵文字キーボードに説明をテキストや音声で入力すると、「ジェン文字」と呼ばれる絵文字が生成される。ジェン文字はメッセージの文中に追加したり、ステッカーとして共有したり、Tapbackとして送信したりできる。

メモリームービーの作成

 「メモリームービーの作成」では、Apple Intelligenceが写真やビデオを選び、ストーリーラインとサウンドトラックのあるムービーを作成する。

その他

 Apple Intelligenceは、写真やビデオ内の瞬間を簡単に検索できる「自然な言葉づかいで検索」、メールの優先メッセージ、メールの要約、メモの画像マジックワンド、通知センターの優先通知、通知の要約にも対応する。

visionOS 2.4のその他の新機能

空間ギャラリー

 visionOS 2.4では、クリエイターやブランドが提供した写真、ビデオ、パノラマなどのコレクションとして「空間ギャラリー」が導入される。

 Jonpaul DouglassやSamba Diopなどの写真家による作品、シルク・ドゥ・ソレイユ、レッドブル、ポルシェなどのコンテンツ、Apple Originalの舞台裏映像などが視聴できるようになる。

ゲストユーザー機能の強化

 Apple Vision Proのゲストユーザー機能では、ゲストが閲覧可能なアプリをコントロールセンターから選択しておくことができる。

 visionOS 2.4ではこの機能が強化され、ユーザーが近くにあるiPhoneやiPadでゲストユーザーのセッションを開始できるようになる。

iPhoneのApple Vision Proアプリが登場

 4月以降にApple Vision Proアプリが登場し、ユーザーが自分のiPhoneからアプリやゲーム、コンテンツなどを管理できるようになる。このアプリは、iPhoneをiOS 18.4にアップデートすると表示され、App Storeからダウンロードすることもできる。