FCNTに行政指導、「arrows We2」で電波法違反　使用継続に問題なし

　総務省は9日、FCNT製のAndroidスマートフォン「arrows We2」が、認証を受けた工事設計にないアンテナで電波を発射することが判明したとして、同社に再発防止策を含む行政指導を行った。

　国の認証を受けた際の工事設計にないアンテナを使用して電波を発射することがわかったのは「arrows We2」。NTTドコモ版、au（UQ mobile）版、SIMフリー版が含まれる。電波法違反に当たる。FCNTは、これを受けて再度試験を実施したところ、技術基準に適合していることが確認できたとして、9月13日時点で正しい工事設計にもとづいて再認証を受けた。同機種はそのまま使い続けることができる。

　FCNTでは「当社は、法令遵守と製品の安全性確保の重要性を認識し、製品の製造・設計におきましても万全を期しておりましたが、上記製品に関しましては開発段階での工事設計認証への合致確認が不十分であったことを深く反省しております。当社はこの度の事態を厳粛に受け止め、今後このようなことがないよう再発防止に努めてまいります」としている。