ニュース

三木谷氏が楽天モバイル「最強家族プログラム」に自信、「家族1人紹介で2万ポイントもらえる」

 14日、楽天グループの決算説明会の質疑応答で、前日発表の楽天モバイル「最強家族プログラム」について問われた三木谷浩史 楽天グループ代表取締役会長兼社長は、110円という割引額だけではなく、紹介キャンペーンでのポイント還元や、もともと競合他社よりも割安な価格設定の料金プラン「Rakuten最強プラン」の強みをアピールした。

三木谷氏

 2月21日にはじまる「最強家族プログラム」は、家族で「Rakuten最強プラン」へ加入すると料金が1回線あたり110円割引されるというもの。

 さらに、2月に始まった「楽天モバイル紹介キャンペーン第3弾」では、紹介する人へ1人につき7000ポイント、紹介される人に最大1万3000円ポイント(MNPの場合、乗り換え以外は6000ポイント)が付与される。

他社の“家族割引縛り”にアピール

 三木谷氏は、質問に対して「個人的にも楽天モバイルへの加入を勧めているのだが、その際、競合他社の家族向け割引に加入しているから、と断られることがかなり多い。じゃあ家族ごと楽天モバイルへお引っ越しと」とアピールできる材料になると説明する。

 さらに家族のなかに若年層のユーザーがいれば、一般的にショート動画の隆盛などもあってデータ利用量が多いとされるため、段階制料金の「Rakuten最強プラン」でも使い放題のゾーンに近づきやすく、楽天モバイルにとってはARPU(ユーザー1人あたりの売上高)が高くなりやすいとの見通しを示す。

 さらに、この「使い放題」は、他社プランであれば割引適用後でも5000円弱であり、使い放題で3278円という「Rakuten最強プラン」にするだけで、毎月の支払額が減ることから「非常に効果がでかい」と三木谷氏は語る。

紹介キャンペーンで魅力強調

 その上で、「紹介プログラムを有効に使うと1人あたり、紹介される人に1万3000ポイント(MNPの場合)、紹介した人に7000ポイントもらえる。家族でみれば2万ポイントになる」と述べ、「最強家族プログラム」だけではなく、紹介キャンペーンが強く訴求する仕掛けであるとする。

 前日13日の発表では、家族4人なら1人から3人の紹介となり、計6万ポイントの獲得、6人家族なら10万ポイント、親戚含め10人なら18万ポイントと、家族全体でおトクになると説明されていた。

紹介キャンペーンで家族・親族の人数別でのポイント還元例と一般的な使い放題の料金と比較した場合の例(2月13日撮影)

 マーケティングをリードする河野奈保副社長執行役員兼CMOは、これまでの紹介キャンペーンが、楽天モバイルのユーザー獲得の経路としてもっとも効果が出ているとコメント。累計25万人以上となっており、紹介による加入者のうち推定で49%が家族による紹介だったという実績も明らかにし、「最強家族プログラム」がそうしたこれまでの流れをさらに加速すると自信を見せた。

河野氏