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ドコモ小林氏、ソフトバンクの関西圏限定の広告に「消費者に誤認させるのでは」

小林氏

 2日、NTTドコモの通信品質改善に関する会見において、同社常務執行役員 ネットワーク本部長である小林宏氏は、ソフトバンクが関西圏に向けた通信品質の広告について、懸念を表明した。

小林氏は、ソフトバンクが「大阪府で一番快適に繋がる」とテレビCMやWebサイトで案内していることに触れ、「ソフトバンクさんも説明会を実施されているが、どういう調査をしているのかがよくわからない。遅延も測定しているのはわかるが、どういうデータを流しているのか」と疑問を呈す。

 その上で、関西圏で「大阪で一番つながる」とアピールするソフトバンクに対して「どういった根拠なのか。もし主張するなら、携帯全社が実施ている総務省のガイドラインに沿った方法で整理したほうがいいのではないか。ソフトバンクさんのアピールするつながるエリアのなかには、ドコモ側で、ドコモ回線のほうが快適と確認している場所もある」とソフトバンクのアピールに反論する。

 小林氏は「大阪府で一番快適に繋がるというと、大阪全体でソフトバンクさんが一番のような表現になっていると受け止める人もたくさんいるのではないか。消費者庁の判断になるが、消費者が誤認する、優良誤認にあたることにならないかと心配している」とした。