NTT島田社長「政府による株売却、株価に影響が出ないよう検討を」

島田氏

　NTT（持株）は9日、2023年度第1四半期の決算会見を開催した。会見後の質疑応答で、島田明代表取締役社長 社長執行役員が、政府が保有する同社株の売却について言及した。

　株価への影響を避けるために長期で株を売却するスキームに関して、質問があった。このスキームは、自民党の甘利明氏が明らかにしたもの。

　これに対して島田氏は「政府による株式売却について、我々はニュートラル。売却でも、継続保有していただいてもいい」とコメント。

　同氏は付け加えて「株主がいらっしゃるので、一気に株を売却されると株価に影響が及ぶ。できるだけ株価に影響が出ないように、と再三お伝えしてきた。甘利氏の発言はありがたい」と語った。

　同氏はNTT法についても、「（NTT法を）時代に合ったものに見直していくべき」とコメントした。