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高まる楽天モバイルの回線品質、Opensignalがレポート公開

 Opensignalは、楽天モバイルのネットワークの速度などのユーザー体験を数値化し、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社と比較したレポートを公開した。

OpensignalのWebサイトより(以下同)

 同社が公開したレポートによれば、楽天モバイルのサービスエリアは徐々に広まりつつあり、2021年第1四半期には、自社回線の測定値の割合が55.7%だったが2023年第2四半期には94.1%になったという。

 2022年第2四半期、楽天モバイルユーザーが圏外になった時間は1.68%だったことに対して、2023年第1四半期には0.91%まで減少したとして同社がエリアカバレッジの改善に向けて取り組んでいることを裏付けた。

 自社回線での4Gにおける下り速度は、他社を含めた全体の数字よりも高く、2021年第1四半期の27.6Mbpsから2023年第2四半期には37.6Mbpsに向上した。同じく4Gの上り速度では、劇的に上昇しつつあるとされており、ゲームにおける体験も同様に楽天モバイルが他社を上回っている。

 KDDIのローミングエリアでは低いスコアを示しているものの、ローミングの測定値が低下していることからOpensignalでは「これはもはや重要ではない」と評価している。パケットロスについても5G/4Gの両面で改善されており、回線遅延については4Gの競争力が強いとした。

 同社では、楽天モバイルが楽天シンフォニーを通じて仮想化技術をグローバルで提供していることから影響力のある事業者としたうえで、国内においてもドコモ、KDDI、ソフトバンクとの競争バランスに対しても重要と指摘している。