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FCNTなど、民事再生申請を正式発表
2023年5月30日 16:34
REINOWAホールディングスと、同社100%子会社のFCNT、ジャパン・イーエム・ソリューションズ(JEMS)は30日、東京地方裁判所に民事再生を申請したことを発表した。
FCNTは、「arrows」シリーズや「らくらくスマートフォン」など、携帯端末の企画・開発などの事業を運営。JEMSは、FCNT向けの内製・修理などを手掛けていた。
REINOWAでは、携帯端末市場の成熟化などによって売上が伸び悩むなか、円安の進行や半導体不足などの影響を受け、原価や費用が高騰したと説明。グループの収益や資金繰りが急激に悪化したとしている。
そのような状況下で、FCNTおよびJEMSに対してスポンサー支援の意向表明があり、事業再生を目指して今回の申請に至ったという。
FCNTのシニア向けSNSなどに支援表明、端末の製造・販売や修理などは停止へ
FCNTは複数の事業会社から、シニア向けSNSなどのスマートフォン向けサービスに対して、スポンサー支援の意向表明を受けたという。FCNTは、シニア向けSNSサービスとして「らくらくコミュニティ」を手掛けている。
一方、プロダクト事業のうち、携帯端末の製造・販売事業は、現時点で具体的なスポンサー支援の意向が表明されていない。事業の継続は「極めて困難な状況」とされており、本日以降すみやかに事業を停止する見通し。
また、携帯端末の修理・アフターサービス事業に関しても、スポンサー支援がない中での継続は困難とし、事業を一旦停止させる予定となっている。
FCNTでは、事業の再開や支援に関して、携帯キャリアを含む関係各社と協議する予定としている。
JEMSにもスポンサー、ただしFCNT向けの内製・修理事業は除く
JEMSは、エンデバー・ユナイテッドから、同社を含む3社で構成されるスポンサーグループにより、事業を支援する表明を受けたとしている。ただし、FCNT向けの内製・修理事業は含まれないという。
FCNT向けの内製・修理事業は、本日以降すみやかに事業を停止する見通し。
スポンサーへの承継対象事業に関しては、7月末をめどに譲渡を予定している。
【追記 2023/05/30 16:56】
FCNTの事業計画などについて追記しました。
【追記 2023/05/30 17:15】
JEMSの事業計画などについて追記しました。