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FCNT、「らくらくスマホ」でシニア層の快適なデジタル体験を――新会員サービスも

 FCNTは24日、「FCNT新商品・新サービス発表会」をオンライン開催した。同発表会では、5G対応Androidスマートフォン「らくらくスマートフォン」や、エーザイとの協業が紹介された。また、新たな会員サービスとして「La Member’s(ラ・メンバーズ)」が発表された。

登壇者
  • FCNT 執行役員 プロダクト&サービス事業本部長 櫛笥 直英氏
  • FCNT サービス開発統括部 第一サービス開発部長 正能 由紀氏
  • FCNT プロダクト&サービス企画統括部 商品企画担当 佐藤 賢利氏
  • エーザイ 執行役 チーフエコシステムオフィサー 内藤 景介氏
左から佐藤氏、櫛笥氏、正能氏

「らくらく」シリーズの成長

 FCNTの櫛笥氏は発表会の冒頭で、同社のこれまでの取り組みやミッションに加え、携帯電話・スマートフォン端末「らくらく」シリーズの成長について紹介した。

櫛笥氏

 「らくらくシリーズ」の出荷台数は累計で3700万台を突破。また、10周年を迎える「らくらくスマートフォン」シリーズの出荷台数は累計で770万台を突破した。

 シニア向けのSNS「らくらくコミュニティ」は、会員数が250万人以上に成長。そのほか、FCNTはスマホ教室や訪問型教室の提供も開始しており、スマホ教室の総受講者数は約7.8万人にのぼる。

らくらくスマホについて

 FCNTの佐藤氏は、本日24日に発売される「らくらくスマートフォン F-52B」の特徴などを紹介した。

佐藤氏

 「らくらくスマートフォン F-52B」は、シニア層向けの5G対応Androidスマートフォン。さまざまな検証が実施され、縦143mm×幅70mmという端末サイズが決まった。握りやすいラウンドフォルムも特徴のひとつとなっている。

 チップセットには「Snapdragon 480 5G」を搭載し、先代モデルと比べてパフォーマンスが向上。また、ディスプレイやバッテリーの大型化なども実現した。

 そのほか、標準モードとの切替が可能な「スマホかんたんモード」や、カメラで撮影した花の名前がその場でわかる機能などを備えており、シニア層のデジタル体験をサポートする。

エーザイとの協業

 FCNTとエーザイは、2021年11月に、認知症の予防などに向けた業務提携契約を締結していた。

左:櫛笥氏(FCNT)、右:内藤氏(エーザイ)

 「らくらくスマートフォン F-52B」には、エーザイによる脳の健康度チェックツール「のうKNOW(のうのう)」が搭載され、ユーザーは自身の認知能力などをチェックできる。

 両者は、認知症の予防などに取り組むエコシステムを構築し、高齢化社会における社会課題の解決を目指していく。

会員サービスも開始

 FCNTの正能氏は、シニア層向けの会員サービス「La Member’s(ラ・メンバーズ)」について紹介した。

正能氏

 「La Member’s」は、“ライフスタイルをアップデートする”新会員サービスとして、24日から提供が始まった。「らくらくスマートフォン F-52B」に加えて「arrows We」などにプリインストールされ、ユーザーはスマートフォンの使い方やキャンペーン情報などを確認できる。

 「La Member’s」の対応機種は順次拡大される予定。FCNTは同サービスの提供を通じ、デジタル機器に対するユーザーの心理的なハードルを和らげ、デジタルデバイド(情報格差)の解消に取り組んでいく。