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クアルコムのファンクラブ「Snapdragon Insiders」が日本上陸、キックオフイベントで須永社長らが語ったこととは

左:須永氏、右:Snapdragon Insidersのアンバサダーを務める長友愛莉

 クアルコム ジャパンは7日、ファン向けのコミュニティ「Snapdragon Insiders」について、キックオフイベントを開催した。イベントにはクアルコム ジャパン社長の須永順子氏らが登壇し、今後の展望などを語った。

 Snapdragon Insidersは、世界で800万人以上が登録するコミュニティ。今回、日本でも参加受付が始まり、さまざまな企画が実施される予定。

Snapdragonの歴史

須永氏

 須永氏は冒頭のあいさつで、チップセット「Snapdragon」の初代が登場した2007年のことを振り返った。同氏は、海外向けの「iPhone」(GSMモデル)の登場と、オープンプラットフォーム「Android」の立ち上げの2つを挙げ、「携帯電話の歴史を語るときに非常に大きなものとして思い起こされる」とコメントした。

 須永氏は続けて、「Snapdragon」の初代を搭載した最初の端末として、東芝のWindows Mobile端末「TG01」に言及。「4.1インチのディスプレイで、解像度は800×480。ローエンドのパソコンくらいの解像度がある。日本で発売されたiPhone 3Gのディスプレイが3.5インチで、解像度が480×320であることを考えると、(TG01が)どれだけ斬新だったかがわかる」と語った。

 初代の登場からおよそ15年が経つ2023年、「Snapdragon」シリーズで最も新しいモデルは「Snapdragon 8 Gen 2」となる。

 「初代はCPUコアがひとつで、1GHz駆動、65nmプロセスで製造されていた。今のSnapdragon 8 Gen 2はオクタコアで、3.2GHz駆動、4nmプロセスとなっている。Snapdragonは、業界用語で言うヘテロジニアス・コンピューティングSoCのリーダーになっていると思う」と、須永氏は自信を見せる。

 同氏は「携帯電話の進化はSnapdragonの進化。みなさんがワクワクするようなデバイスの実現に向け、Snapdragonも進化させようと思っている。その進化のためにSnapdragon Insidersを使っていただきたい」と語り、あいさつを締めくくった。

Snapdragon Insidersとは

 須永氏に続いてクアルコム シーディーエムエー テクノロジーズのマーケティング/ビジネス開発本部長の根本健二氏が登壇し、Snapdragon Insidersの概要について説明した。

根本氏

 Snapdragon Insidersは、コアなユーザーに向けたファンクラブとして海外で展開されており、会員数は約820万人となっている。オンライン・オフラインの両方でイベントを実施し、新製品などの情報を届けている。

 3月1日から、日本でもSnapdragon Insidersの登録受付がスタートした。専用Webサイトから登録するか、ツイッター(Twitter)の公式アカウントをフォローすることで、Snapdragon Insidersに参加できる。費用はかからない。

 日本上陸キャンペーンとして、オリジナルストラップのプレゼント(先着1000人)が用意される。今後は、オンラインイベントのほか、モバイルゲーム関連のイベントなども予定されている。

 根本氏は「9月末までに数千人レベルの登録者数を目指していく」とコメント。「日本でAndroid端末を使っている人は年齢が高めなのかなと思う。Snapdragon Insidersを通じて若年層にもアプローチしていきたい」と語り、今後への意欲を見せた。

クアルコム テクノロジーズ 社長 兼 CEOのクリスティアーノ・アモン氏らによるビデオメッセージも投影された