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クアルコム、エントリースマホ向けで4nmプロセスの新チップセット「Snapdragon 4 Gen 2」発表

 クアルコムは、エントリーモデルのスマートフォン向けの新型チップセット「Snapdragon 4 Gen 2」を発表した。2023年の後半にも搭載製品が発表される見込み。

 Snapdragon 4 Gen 2は、Snapdragon 4シリーズで初めて4nmの製造プロセスで設計されたチップセット。

 CPUは、クアルコム製の「Kryo」とブランド名だけ案内されており、前モデルと比較して10%処理速度が向上したという。あわせて公開されたスペックシートによれば、64bitで、最大2.2GHz駆動のパフォーマンスコア×2、最大2GHz駆動の効率コア×6という構成。GPUはAdrenoブランドで、H.265ビデオなどに対応。最大メモリーはLP-DDR5(最大3200MHz)、LP-DDR4x(最大2133MHz)をサポートする。

 カメラ機能には同シリーズで初めて、よりノイズの少ない動画を撮影できるMCTF(Multi Camera Temporal Filtering)を備える。

 低照度下でも鮮やかな写真を撮影できたり、通話時の背景ノイズをカットしたりするAI処理機能をあわせ持つ。「Quick Charge 4+」に対応し、15分で50%までの充電が可能とするほか、120Hz対応のFHD+ディスプレイをサポートし「Snapdragon X61 5G Modem-RF-System」し、Wi-Fi 5に対応する。

 シャオミ(Redmi)や「Vivo」がSnapdragon 4 Gen 2の採用を決めており、2023年後半にも搭載製品が発表されるとみられる。