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DNP、アルコールチェックをリモートで行う実証実験を西日本フードと共同で実施

 大日本印刷(DNP)とグループ会社のDNPアイディーシステム(IDS)は、西日本フードと共同で、リモート環境で運転者のアルコール検査と確認業務を行う実証実験を2月1日に開始する。

実証実験の概要

 オフィスに立ち寄らずに社用車を使用する社員を対象として、本社で2月1日~3月31日にかけて実施する。

 「DNP安全運転管理アプリケーションmamoru」を使用し、リモート環境でのアルコールチェックや健康状態の確認、運転免許証を使用した本人認証や有効性の確認、なりすまし防止機能の検証などを行う。

 また、スマートフォンとアルコール検知器を使ったアルコールチェックや、確認項目の回答のしやすさ、通信状況による障害の有無、記録の保存や管理の簡便さなども検証する。

実施の背景

 西日本フードは2019年から、運転者のアルコール検査と点呼を「DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)」を使用し、対面で実施してきた。しかし、オフィスに立ち寄らない運転者への対応や記録の保存に課題があった。

 2022年4月から、道路交通法施行規則が改正され、白ナンバー車両を保有する事業者でも目視での運転前後のアルコールチェックと記録の1年間保管が義務化された。

 2022年10月からは、アルコール検知器を使用した確認が義務付けられる予定だったが、半導体不足やコロナ禍の物流停滞などによりアルコール検知器が不足し、延期となった。

 DNPとIDSは、2021年12月にスマートフォンにアルコール検知器を接続し、短時間でアルコールチェックができる「DNP安全運転管理アプリケーションmamoru」を開発した。同アプリケーションの利用により、社員の無免許運転や飲酒運転などを未然に防止し、業務形態に対応したアルコール検査の運用・管理をサポートするという。