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KDDIら5社、高田松原津波復興祈念公園で自動運転サービスの運行開始

 アイサンテクノロジー、復建調査設計、ティアフォー、損害保険ジャパン、KDDIは、岩手県陸前高田市の委託を受け、高田松原津波復興祈念公園で、2月から東日本大震災伝承活動に貢献する自動運転サービスを開始する。

高田松原津波復興祈念公園園内マップ

 高田松原津波復興祈念公園は、東日本大震災の津波による犠牲者への追悼などを目的とした復興祈念公園となっている。「奇跡の一本松」や「気仙中学校」などの施設が点在している。高田松原津波復興祈念公園は東西で約7kmの距離があり、徒歩ですべての施設を見学することは困難である。

 そこで本運行では、環境に配慮した10人乗りの小型自動運転EVバスが、園内に点在する施設を巡る。パークガイドも同乗し、震災における教訓の理解を促す環境を作る。

 5社は、EVバスの遠隔監視による自動運転を行い、走行環境の確認やサービス面での課題抽出を実施する。また、利用者を対象に受容性調査も行う。

 さらに、陸前高田市の震災伝承活動に貢献するとともに、将来的には自動運転車を陸前高田市内の公共交通などへ展開し、地域コミュニティ形成などの課題解決を目指すという。

 実施期間は2月1日~3月5日。実施地域は、道の駅高田松原~奇跡の一本松~気仙中学校入口~タピック45~松原大橋~最上堂橋~下宿定住促進住宅ルート (走行距離往復約7.5km)となっている。

 平日は巡回運行で誰でも乗車可能、土日祝の一部時間帯はパークガイド付の運行となり、パークガイド付のみ予約制となる。

EVバス