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KDDI総研が「最適化されたイシクラゲ」の培養に成功、SDGsに貢献

 KDDI総合研究所と信州大学農学部の伊原 正喜准教授は、環境を最適化する藻類培養装置を開発し、最適化されたイシクラゲの培養に成功した。二酸化炭素吸収能力が従来比で2倍となったという。

 藻類は、光合成により二酸化炭素を吸収し固定させる能力があり、固定した炭素は炭素化合物としてカーボンリサイクルできるため、二酸化炭素削減手段の1つとして期待されているという。

 伊原准教授は、藻類の中でもイシクラゲに着目し、KDDI総研と共同研究を開始し、培養条件を検証し今回の培養成功を実現したという。

 研究の結果、イシクラゲの直径は条件変更前の平均直径が10.0mmだったが変更後は16.7mmに、平均二酸化炭素吸収固定量は29.7mg→72.1mgに向上した。

条件変更後の平均直径と二酸化炭素吸収・固定量

 今後は、イシクラゲの能力をさらに引き出すための条件検討を進めていくという。