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屋久島白谷水峡の登山道がauの通信エリアに

 KDDIは、2022年10月に鹿児島県屋久島町にある白谷雲水峡のau通信のエリア化を完了した。これにより、白谷雲水峡の駐車場から登山道の一部で携帯電話サービスが利用できるようになった。白谷雲水峡で携帯電話を利用可能にしたのは国内通信事業者でKDDIが初めて。

 白谷雲水峡は屋久島国立公園内にあるため、新しく工作物を設置するのに制限がある。さらに電気や通信回線がなく、また地形や樹木の影響も大きいため、携帯電話基地局の設置場所の確保が難航していたという。

 そこでKDDIは屋久島町とともに、既に設置済みの建物に基地局を設置するなどの取り組みを行った。

通信エリア対策工事の様子
取り組み内容
  • 既に設置済みの鹿児島県の建物に基地局を設置
  • 電気は、白谷雲水峡にある屋久島町の小型水力発電機を利用
  • 通常の約2mのアンテナではなく、30cmのアンテナを採用
  • シミュレーションに加え実際に機材を設置して電波実験を実施

 KDDIは2014年から全国観光地の携帯電話のエリア化対策を実施している。屋久島では、宮之浦岳山頂、縄文杉、荒川登山口、ヤクスギランドの対策が実施されている。