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23年の確定申告から「e-Tax」のマイナカード連携が便利に――読み取り回数の削減やマイメニュー機能など

 国税庁は、税の電子申告システム「e-Tax」について、2023年1月から提供する新機能を発表した。マイナンバーカードの読み取り機会が改善されるほか、新しいユーザーインターフェイス(UI)、マイページ機能が利用できるようになる。

マイナンバーカード読み取り回数が最小1回に

 これまで、申告までマイナンバーカードの読み取りが数回必要だった。たとえば確定申告書等作成コーナーでは、「e-Tax登録情報の確認」と「電子署名の付与」、「e-Taxへのログイン」と3回読み取りが必要だった。

 23年1月からは、過去にマイナンバーカード方式で申告したユーザーを対象に、ログイン時の1回だけで申告できるようになる。マイナンバーカードによる本人確認機能を利用するもので、ログインにはマイナンバーカードの「署名用電子証明書」(6~16桁のパスワード)が必要となる。

UIの改善やマイページの提供

 マイナポータルからe-Taxを利用する際のメニュー画面や、システムのUIが改善され、直感的に利用できるようになる。

 サービスメニューの画面ではこれまで「確定申告書作成コーナー」や「e-Taxソフト」など、システム名が大きく表示され、“ユーザーがやりたいこと”がどの項目かを探し出す必要があった。改善後のUIでは「確定申告」「申請書・納付書の作成」など、ユーザーが実施できる項目が大きく表示されるようになる。

 また、マイページ機能が利用できるようになり、ユーザー情報の確認や、所得税の申告の種類(白色/青色)や提出状況、予定納税額の確認などができる。

23年以降に通知の電子化など

 このほか、23年6月からe-Taxの「通知書等一覧」から確認できる通知に、「国税還付金振込通知」と「予定納税通知」が追加されたり、添付書類のイメージファイル送信容量が拡大されたり(23年5月~)機能が拡充される。