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救急車から病院へ患者の映像を伝送、徳島県でドコモやJTOWERなどが5GでDX

 NTTドコモ四国支社とNTTコミュニケーションズ、JTOWER、徳島県、ケーブルテレビ徳島、NEC、NECネッツエスアイは、徳島県内においてインフラシェアリングを活用した商用5Gとローカル5Gのハイブリッド環境を構築する。行政や医療分野で2023年春の運用開始を目指す。

 ケーブルテレビ徳島とNECグループのローカル5Gとドコモによる商用5Gを、JTOWERの5G共用装置を活用しながら組み合わせる。それぞれの安定性・高セキュリティや広域性・汎用性といった強みを活かし、ハイブリッドな5G環境を構築できるという。救急車での搬送時に、商用5Gで傷病者の高精細映像や心電図といったデータを病院と共有したり、ローカル5Gで高精細動画などの大容量データを病院間で安全に共有したりするといった使用事例が想定されている。これにより、医師が救急救命士に迅速かつ的確に指示できるほか、ほかの病院が救急対応をおこなう病院を支援できるようになる。

 災害時の冗長性も確保しているほか、設備の簡素化や省スペース・省電力化により、効率的かつ環境に配慮した仕組みを実現。インフラシェアリングを活用したハイブリッド環境は国内初という。当初は徳島県庁舎と徳島県立中央病院で環境整備を行い、2023年春の運用開始を目指している。