総務省、24日～25日の障害でKDDIとNTT西へ報告を要請

　寺田稔総務大臣は26日、閣議後記者会見でKDDIとNTT西日本に対して24～25日に起きた通信障害の報告を求めたことを明らかにした。

寺田総務相

　一連の障害について、受け止めと総務省としての対応を問われた寺田大臣は、KDDIが7月にも大規模な障害を起こしたことを踏まえて「今般、通話における大規模な通信障害が発生してしまい、これは大変重く受け止めており誠に遺憾」とコメント。

　25日に障害を起こしたNTT西日本もあわせ、原因と再発防止策について報告を求めたことを明らかにした。また、両社も含めて主要な電気通信事業者に対して、重大事故につながる可能性がある通信障害が発生した場合、速やかに行政へ報告し利用者へも通知することを要請した。

　KDDIとNTT西日本の両社には「国民生活の重要インフラである通信サービスを提供している責任を十分認識して通信サービスの確実、安定的な提供の確保について、しっかりと取り組んでいただきたい」とコメント。

　24日、KDDIは音声網機器のトラブルで数十分間にわたり、音声サービスが利用しづらい状況が発生し、最大で8万3000人ほどに影響。翌25日にはNTT西日本が管轄する一部地域で同社のビル内における設備故障によりインターネットがつながりにくくなる障害が発生した。