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一部のMVNOで19日午前に通話発信できない事象、原因は電話中継業者の障害

 7月19日9時ごろ~10時50分ごろの間、IIJmioとイオンモバイルで音声発信できない障害が発生していた。現在は、回復している。

 IIJmioでは、IIJmioモバイルサービス(ギガプラン含む)で、ドコモ回線で音声通話発信ができない事象、au回線では「みおふぉんダイアル」アプリやプレフィックス(0037-691)発信を行った音声通話発信ができない事象が発生していた。

 イオンモバイルでも、イオンでんわを利用した音声通話について、ドコモ回線での発信とau回線で「割引通話を使用した音声通話ができない」事象が発生していた。

 NTTドコモ 広報部は本件について「ネットワーク(NW)障害は発生していないことは確認している」とし、「一時的に通信が混み合っている可能性があるが、ネットワークの安定運用に向けて、引き続きネットワークを注視していく」とコメント。

 また、インターネットイニシアティブ(IIJ)とイオンリテールによると、原因は、通話を中継する回線業者側の設備に障害が発生したためとしている。

 両社とも、ドコモ回線ではプレフィックス番号自動付与により、標準電話アプリでそのまま発信しても、各社の通話サービス経由での発信となり、低廉な料金で通話できる。今回の障害では、各社の通話サービスを支える回線の中継業者側の設備に障害が発生し、通話の発信ができない事象が発生した。

 なお、IIJは今回の障害について、「緊急呼(110/119番等)による発信には影響ありません」としている。

 このほか、楽天コミュニケーションズは、プレフィックス番号を付与する法人向け通話サービス「モバイルチョイス」「モバイルチョイス”050”」「モバイルチョイス・アップゲート」でも、19日9時~10時50分、東日本エリアで障害が発生していたと案内している。楽天コミュニケーションズによると、今回は「輻輳(ふくそう)が発生していた」とし、通信が集中したためつながりにくい事象が発生していたとしている。

【追記 2022/07/21 15:34】
楽天コミュニケーションズより、今回の事象について説明があったため、「輻輳が発生していた」旨を追記しました。