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ソフトバンクから「Lenovo 300e Chromebook Gen3」、22日発売

 ソフトバンクは、Chromebookの新商品「Lenovo 300e Chromebook Gen3」を4月22日に発売する。予約は4月15日から受け付ける。価格は5万7600円。

左=ソフトバンク 菅野圭吾氏 右=レノボ・ジャパン デビット・ベネット氏

4G回線を利用可能

 Lenovo 300e Chromebook Gen3は、レノボ製のChromebook。日本ではソフトバンクからの独占販売となる。ディスプレイサイズは11.6インチのノートパソコン型で、ディスプレイを回転させてタブレットのようにして使うこともできる。

 ソフトバンクの4G LTE回線に対応しており、Wi-Fiがない場所でもネットワークに接続して利用できる。CPUはAMD製の「3015Ce」(1.2GHz)。4GBのメモリーと32GBのストレージを備える。4055mAhのバッテリーを搭載しており10.8時間の連続使用が可能という。

 Lenovo 300e Chromebook Gen3では、スマートフォンと契約の通信容量をシェアできる「データシェアプラン」のほか、データ通信専用3GBプラン/50GBプランを利用できる。また、ソフトバンクのスマートフォンと同製品をセットで購入することで、4万7520円に割り引かれる。

“持ち帰れない”課題を解決

 ソフトバンク 常務執行役員の菅野圭吾氏は、文部科学省が主導する教育にICT技術を取り入れる試み「GIGAスクール構想」が順調な進捗を見せていることを説明。

 文科省の資料によれば、公立小中学校のうち、1人に1台のデバイスの環境を実現しているのは96.1%。また、MM総研の調査では、Chrome OSの導入率は単独で43.8%とトップシェアという。

 しかし、一方で菅野氏はそうした環境整備が進むに連れて明らかになってきた課題を指摘する。およそ70%の学校がデバイスの持ち帰りに対応していないという。この課題を解決できないかというところからレノボジャパンと共同での取り組みになった。

 メインターゲット層としては、GIGAスクールが取り入れられる小中高生としつつも、大学などに進学しても継続して利用できるとしてさらに広げていきたい考えを示す。ソフトバンク回線に対応するセルラーモデルのため、移動中や外出先などでも使いやすいほか、1台を家族間で共有できるといった使い勝手の良さをアピール。

 学校では支給のデバイスを使い、自宅に戻ってからはLenovo 300e Chromebookでというスタイルでデバイスを持ち帰れないという課題の解決を狙う。

 発表の場に登壇した、レノボ・ジャパン 代表取締役社長のデビット・ベネット氏は、通信技術の進化によりパソコンの使い方が変化してきたと説明。

 タクシーによく乗るというベネット氏は、車内に乗り込んですぐにメールを送れるなどの利便性を自らの体験として語る。通信モジュール搭載の「Always On, Always Connected」なパソコンがこれからのスタンダードになると展望を示した。

 さらにベネット氏は「ソフトバンクを通じていろいろな人に使ってほしい。テレワーク用の端末、30~40代向けの家庭用パソコン、子供の自宅学習用として最適」とコメント。「今後もレノボはソフトバンクとの協業でAlways On, Always Connectedの実現に向けて取り組んでいく」とした。

主なスペック

 搭載するOSは、ChromeOS。ディスプレイサイズは11.6インチで10点マルチタッチに対応。4GBのメモリーと32GBのストレージを備える。

 プロセッサーはAMD製の「3015Ce」(1.2GHz)。Wi-FiはIEEE802.11 a/b/g/n/acに対応するほか、ソフトバンクの4G回線を利用できる。Bluetoothバージョンは5.0。

 キーボード面に5MPのアウトカメラ、ディスプレイにもHD撮影に対応するシャッター付きインカメラを備える。

 外部ポートとしては、USB 3.2 Gen1(Type-C)1ポートとUSB 3.2Gen1を2ポート、HDMI端子やヘッドホンジャックを備えるほか、microSDリーダーを搭載する。

 バッテリーは4055mAh。最大で10.8時間ほど使用可能で取り外しはできない。

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