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MNPの「ワンストップ化」、23年4月にも試験導入へ

 総務省は、MNPのワンストップ化に向けたスケジュールを公開した。2023年4月からの試験的な運用が予定されている。

 電話番号をそのままに、契約する携帯電話会社を乗り換えられるMNP(モバイルナンバーポータビリティ)制度は現状、現在契約中の携帯電話会社と乗り換え先の携帯電話会社での2回の手続きが必要。これをひとつの窓口で受け付けることで、乗り換えの迅速化や引き止めの防止などのメリットがあるとされる。

 同省の検討の中では、2022年6月末までにシステムの仕様検討などを実施。その後、2023年3月末までにシステム構築を完了し、同年4月からの試験運用を目指すとされている。

 MVNO事業者はWebサイトでの申込みが主流であることからWeb手続きが優先されているという。また、MVNO事業者の中には、即時にワンストップ化に対応するのが困難な事業者もいるとされ、当面は従来の仕組みとの共存が想定されている。

 加えて、重要事項が適切に伝わらないなど移行時のトラブルを防ぐ策が必要ともされており、報告書の中ではその具体例として、移行先の事業者による情報提供の充実や総務省の携帯電話ポータルサイトでの情報提供などが挙げられている。