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自宅のクルマのトランクが宅配ロッカーに、KDDIらが実証実験

 KDDI、ヤマト運輸、プライム ライフ テクノロジーズの3社は、スマートフォンを自動車の鍵にする“デジタルキー”に関する実証実験を開始した。期間は4月30日まで。

 実験は、「通販サイトでショッピング→自宅にあるクルマのトランクへ配達」というサービスがテストされる。

実証実験のイメージ

実験の仕組みと流れ

 今回の実証実験では、参加者の自家用車に専用デバイス(Smart Key Box)を接続し、デジタルキーを利用可能な状態にする。そのうえで、ヤマト運輸の配達員が、車両のトランクなどをデジタルキーで解錠し、参加者が購入した商品を配達する。

 実験の参加者は、ECサイトで商品を購入したあと、専用アプリからトランクや助手席などの配達先を指定する。専用アプリでは配送状況の確認のほか、再配達の指示なども行える。

 商品は、ヤマト運輸のEC商品配送宅配サービス「EAZY」で配達される。配達員が自動車を解錠する際のデジタルキーは、限られた時間のみ利用可能なもの。配達終了後、配達員は自動車を施錠したうえで配達状況を専用アプリに登録する。

専用アプリのイメージ

東京や愛知で実施、「多様化するニーズ」に向け

 なお、実験においては、トヨタ自動車がデジタルキーを提供。そのため、東京都や愛知県の一戸建てに住んでいるトヨタ自動車のユーザーが、今回の実験の参加者となっている。

 今回の実験の背景としては、「EC市場の成長やコロナ禍による新しい生活様式の定着により、多様化する荷物の受取方法に関するユーザーニーズに対応し、利便性の向上を目指す」と紹介されている。

実証実験のシステム構成イメージ